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これが本当の「ThinkPad」!?
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オールディーズな黒い革にエンボスで処理されたロゴがクールだ
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すべてのパソコンやクルマ、オーディオ製品などに付けられているニックネームやブランド・ロゴには、それなりの意味や歴史があるもの、イメージに合う造語を新しく作ったものなどさまざまだ。ソニーの「VAIO」などは、きっとVisualとかAudioとかいうソニー独特の蘊蓄が基本にあって、それを気持ちの良いハイテクな感じがする雰囲気にまとめ上げたたものだろう。IBMの「Aptiva」も発音の雰囲気から出てきた閃き的な発想が感じられる。
一方、実は昔から存在したものや、一部で認知されていたものが、一般的に使われるようになったブランド・ロゴも多い。筆者が使用しているIBMの「ThinkPad」もそのひとつだ。もともと「Think」は同社のスローガンである社是だ。IBMでは昔、日常的に使用していたメモパッドは、黒くて滑らかな革製の小さな手帳だった。手帳の革表紙には「Think」という社是と、社のロゴマークがエンボスされており、いつのころかその手帳は、単なる「メモパッド」ではなく「ThinkPad」と呼ばれていたらしい。
その名称が、いつしかIBMのモバイルPCのブランドネームになったらしい。ThinkPadのネーミングの起源ともなった手帳の復刻版、「Leather NotePad」が米IBMのロゴショップで販売されている。サイズは大きすぎず小さすぎず、本革製品の割には軽量で、手に持った感じも柔らかく、交換用のリフィルも5冊ついて、米国内ではたった12ドルで販売されている。筆者は電子手帳やPDA製品のほとんどを実際に購入し、長らく使用してきたが、残念ながら、未だに「手書きのメモ」を超える「ITツール」に出会ったことはない。モバイルPCを縦横無尽に活用するヘビーなハイテクユーザーもポケットにひとつ忍ばせておきたい、ここ一番、蘊蓄の一品だ。
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カランダッシュやファーバーカステルなどのような、歴史とこだわりのある筆記具と組み合わせて使いたい
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交換リフィルは国内でも入手可能なサイズが採用されている
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(ゼロ・ハリ)
2001/09/14 10:42
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