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有り難くも、個性を醸し出す 「梵字のシール」
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守護梵字シール売り場に掲示されている干支・梵字対照早見表
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「キリーク」、「タラーク」、「マン」、「アン」、「サク」、「バン」、「カーン」、と聞いてどれだけの人がピンと来るかわからないが、昨今の日本では、全く信心のない日本の若者でも、これら全ての意味するところを知っている人も多いだろう。いずれも昨今はチョーカーやリストバンドなどにして若い女性にも人気のある「守護梵字」の例だ。「梵字」はインドの古典語である「サンスクリット語」を指す通称「梵語」を記述する文字である。
チョーカーやリストバンド、ネックレス、印鑑、ジッポーライター、Tシャツなどに巧みに取り込まれた「コマーシャル梵字」を見て、空海や最澄が本当に幸せかどうかは別にして、昨今の日本では、単なるデザインとして人気があるようだ。お決まりのコースとして、これらの後に続いてケータイ関連ビジネスが必ずやって来る。それも日本のマイナーなケータイパラサイト企業では無く、世界の3M社(住友スリーエム社)が、スコッチカルフィルムでの参入だ。大小2種類のシールが用意され、ヘルメットから楽器、ケータイまでそれらを貼り付ける対象は幅広い。小さなサイズは、国内で販売されているケータイの裏側の電池位置にぴったりサイズだ。
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目的に応じて大小2サイズ、カラーから選択できる
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干支によってそれぞれアサインされた「早見対照表」が売り場には掲示されており、自分の干支に対応した守護梵字が簡単に見つけられるようになっている。筆者の干支は、「兎」なので早見表によると守護梵字は「マン」になるらしい。しかし、この守護梵字をケータイに貼り付けてからは、バスに乗り遅れたり、飛行機が延着したり、悪性の夏風邪になったり、アンラッキーなことが多い。「マン」が示す「苦労や災難を五智の剣で断ち、幸福を招いてくれます」にはほど遠いような気がするが錯覚か?、、、やはり他力本願でシールをケータイに貼っている様では決して「神の思し召し」はあり得ないようだ。その殆ど全てが「最初に言ったもん勝ち」の日本の占いの世界では、自分に都合の良いことは信じ、そうでないモノは即刻忘れることが肝要なのだ。
品名 |
購入価格 |
発売元 |
守護梵字 Scotchcalフィルム (転写シール) |
250円~380円 |
住友3M |
(ゼロ・ハリ)
2001/08/24 16:41
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