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超軽量・超強靱カーボン製のIBM「IT傘」

円筒形の専用ケースで包まれている
 ご存じの方も多いが、IBM社のThinkPadはマグネシウムやアルミニウム等、多くの特性の異なる素材を本体の強度を高める為に組み合わせて最適な配慮をしている。しかし、その基本はレーシングカーの車体などに必ず用いられている「カーボンファイバー」素材だ。軽くて強靱なその特性は、かって製品発表会場で、ThinkPadの上を人間が踏んで歩いても液晶が割れないというデモンストレーションを見た人はよくご存じだろう。基本的に、主役であるビジネス・プロフェッショナルをサポートする脇役であり、ウェポンであるモバイル機器は「柔」な構造では決して駄目なのだ。

 日本市場でも多く出荷された往年のThinkPadをリース会社などから多数回収した同社が、東レ株式会社と共同で、回収したThinkPadから取り出されたカーボンファイバーと、一般的な回収ペットボトルから、地球環境に優しい「傘」を作った。この傘は先般発表されたThinkPad i Series s30の発表会場で、来場した記者に1本ずつ贈呈されたモノで、「IBM」と「TORAY」(東レ)の頭文字をとって通称「IT傘」と呼ばれている。折り畳み時には長さ280mm、直径50mm、拡張時には、長さ570mm、直径930mm、重量190gの小型超軽量な雨傘である。

 回収したThinkPadの「カーボンファイバー」は傘の骨に再利用され、取っ手は回収ペットボトルから作られた「ナイロン樹脂」、雨を避けるための肝心の防水布は、やはり同じく回収ペットボトルから作られた「ナイロン繊維」を用いており、その全てをリサイクル素材で作られた、超レアで価値ある傘なのだ。本体の全ては「漆黒」で、取っ手部分だけは赤く、ThinkPadの象徴である赤い「トラックポイント」を表わしている。ThinkPadユーザーでなくても何とか手に入れたい逸品だ。


ケースにはIBM ThinkPadのロゴ ケースのジッパーを開きIT傘を引き出す

品名 購入価格 購入場所
ThinkPad カーボンファイバー 「IT傘」 非売品 IBM+東レ



(ゼロ・ハリ)
2001/06/26 00:00

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