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物品管理に便利なUSBバーコードリーダー

USBバーコードリーダー

読取り部
 スーパーのレジなどで、品物に付いているバーコードをピッと読み取るバーコードリーダーをご存じだろうか。レジなどの業務で使われていることからもわかる通り、バーコードリーダーのデータ入力能力はかなり高いと言えるだろう。

 バーコードリーダは一見特殊な入力装置に見えるが、コンピュータ的にはキーボードとして認識されるのが面白いところだ。つまり(形はキーボードとは全く違うが)入力したデータはキーをタイプしたのと同じ形でパソコンに入力されるため、キーボードからデータを入力するソフトならバーコードリーダーは対応できるということだ(もちろんバーコードリーダーを使いやすくするためにソフト側で工夫してもらえればもっといいのだが)。

 また、以前ならインターフェースがPS/2やRS-232Cなどいろいろあって運用のしかた(ホストとなるパソコンとの接続)を考えなければいけなかったのだが、USBが出たため、WindowsでもMacでもLinuxでもなんとでもなってしまうのも助かるところだ。キーボードと同じインターフェースなのでドライバが存在しないということはまずないだろう。

 高い情報入力能力に気づいている人はそれなりにいるようで、蔵書管理ソフトなどでバーコードリーダーに対応しているものがいくつもある。オンライン書店のデータベースを利用してISBN番号から書籍名や作者名などを引いてくるので、非常に楽にリストが作成できる。そんなわけで、たまり続ける筆者の蔵書を一気にデータベース化し、もっと活用できないかと考えて導入することにした。

 筆者は、10年ほど前に仕事でバーコードリーダーを購入したことがあるが、当時は数万円するのが当たり前だったと記憶している。今回は、電子部品を買いに行った時に見つけたものが安かったのでそれを購入した。インターネットで調べてみても6000円前後で買うことができるようだ。蔵書の多い友人と共同で買うことにして折半した。もっと安いほうがいいという方にはペン型のバーコードリーダーをお勧めする。これならオークションなどで3000円を切る価格で入手できるようだ。バーコードをなぞる動作が毎回必要になるが、出費を抑えたいならこれもよいだろう。

 前述の通りキーボードとして認識されるので、使い方はUSB端子に接続するだけだ。一口にバーコードといってもフォーマットがいろいろあるが、家にあるバーコードを読み込ませる分には標準の設定で問題なく使えた。買う前に検索してブログをいくつか読んだが、Mac OSで使えるかどうかわからず購入に踏み切れない、と心配をしている人が見受けられた。前述の通りバーコードリーダーはキーボード扱いなのでまず大丈夫だとは思うが、心配な人はサポートセンターや動作実績があるものを選ぶといいだろう。なお、いろいろなバーコードに対応していると言っても、QRコードを始めとする2次元コードには対応していないのでそこは注意しよう。


トリガーを引くと赤い光線が出て読み取れる Delicious Libraryでは蔵書を画像で並べられる

 トリガーを引くと赤い光線が出て、その位置にあるバーコードを読み取ってデータとして出力する。初期設定では最後に改行コードを付けるのだが、これもタブなど他のコードに変更することができるようだ。

 蔵書リストを作るのに筆者が使ったソフトはMac OS用のDelicious Libraryというシェアウェア(US$40)だ。このソフトは世界各国のAmazonから画像を含めたデータを取ってきてデータベースを作り、本棚を模した仮想棚に並べていってくれる。見た目が美しいのと書籍以外の品物でもリストに入れられるのが大きなメリットだ。Mac用でもWindows用でもフリーソフトで蔵書管理ソフトはいくつかあるようなので、探してみるといいだろう。

 バーコードリーダーを使ってデータ入力を始めてみるとこれが楽しくて、時間を忘れてやってしまった。入力する数が多いのでそんなにすぐに終わるわけではないが、それでもいちいち手でISBN番号を入力していた時の数倍の速さで入力が完了した。片付けた本のリストを休日に作ってしまおうと思っている方にはぜひお勧めの一品だ。

製品名 購入価格 購入場所
USB接続バーコードリーダー
TS-2100-USB-B
5700円 秋月電子通商



URL
  製品情報
  http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-02342/


(桜屋敷 珪一)
2009/03/17 10:48

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