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リップスティックのようなお洒落系ペン「キャップスティック」

大人の女性が大好きな、世界のブランドとならんでも、一歩も引けを取らない「キャップスティック」は、エレガントでフェミニンな女性のためのボールペンの代表だ

キャップスティックは全部で4色、一番手前のクラシカルで人気の復刻版 木軸ボールペンと比べてみると、少し長さが短いのがわかる
 東京下町にあるボールペンの老舗である「オート社」が発売した「キャップスティック」は、ボールペンの芯先をスムースに迫り出させるシンプルで楽しい「カラクリ」を見せてくれる。

 商品名である「キャップスティック」という合成語の語源はおそらくコスメティックの「リップスティック」(口紅)から来ているのだろう。商品のメインターゲットは、まさに20~30代の働く女性だ。筆記具を胸ポケットに入れる男性と違って、そもそも服に胸ポケットがない女性の場合、ペンの留めクリップはバッグの中で引っかかるやっかいな存在に過ぎない。

 デザイン度を急激にダウンさせてしまう危険性のあるクリップをはじめから除外することで、外観的にシンプルに仕上げると同時に、ウエイトも削減できる。一見すると短めのカラフルな鉛筆に見える「キャップスティック」の重量は、たったの8.6g。全長は後端からキャップの先端まで約13cmだ。

 キャップスティックでは、本体胴部に天然木を使用した“木軸”を採用。柔らかく暖かい手触りと、軽量化に貢献している。きわめて精巧に作られたアルミニウム製のキャップを外し、そのキャップをスティックの後端に差し、押し込むことでボールペン軸がスティックの先端から迫り出す構造だ。

 実際に動作をやってみないと、その感触は理解できないが、ボールペン軸を押し出す時に、親指の腹に感じる「タクタイル」(触覚感)は絶妙の快感だ。人が日常的に手の指や指先で接触する道具には、この様な皮膚と筋肉の両方で感じる“反発感にも似た触覚感”の心地良さが極めて重要なのだ。


長さはほぼ13cm。バッグの中に入れて持ち歩くベストサイズ。芯先がほぼ100%絶対自然に露出しないので、常に鞄に入れて持ち歩いていても安心だ アルミキャップのヘッド部分も本体軸と同じカラーリングで統一されている。細かなデザイン的な気配りが効いている

 指先の快感と共に迫り出す芯先は、オート社の自信作である「NEEDLE-POINT」(ニードルポイント)と呼ばれる。0.5mmの極細芯先とソフトインクの組み合わせで、水性インクの様な滑らかな書き味と黒くハッキリした発色の両方を実現し、線幅0.2mmの筆記をスムースに可能にしている。

 また、真鍮の口金にホールドされた針のようにスリムなペン先は一体構造で堅牢、強い筆圧にも耐え、筆記中の文字の一部が、従来の砲弾型の太いペン先の影で見えにくいという悩みも極小化されている。また定規などで長い線を引くときにも、軸先が視野を遮らず正確な線を一気に引くことの出来るのが大きな特長だ。

 「キャップスティック」は人が日常使う道具として、筆記具に求める要素の数々をオート社の基本的な機能とアイデアで実現している。廉価版の筆記具として、ボールペンは、ともすれば、機能優先で、露骨な「お主、できるな!」感を、前面に押し出す傾向の強いプロダクトだった。

 「キャップスティック」は、高機能をエレガントでフェミニンなコスメティックDNAと組み合わせ、「綺麗系ボールペン」に変身させたデザインマジックだ。ホワイトデーの義理チョコ返礼対象アイテムとしても、投資効果の数倍のリターンはあり得るかも……と思える逸品だ。


キャップの中央に突出する軸が、後端の軸中央の芯を前に押しだす仕組みだ キャップを抜き取り、後端に持ち替え、押し込んで初めてボールペンの芯先が出てくる

商品名 実売価格 購入場所
キャップノック式ボールペン
「キャップスティック」
525円 丸善 文具売り場



URL
  オート株式会社(キャップスティック発売元)
  http://www.ohto.co.jp/


(ゼロ・ハリ)
2009/03/12 10:44

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