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「レンジで1分プリン」との死闘! 果たしてその結末は……!?

村上祥子のレンジで1分プリン

フタ付き耐熱カップが2個セットになっている
 食べ過ぎがちな季節。「カロリー控えめプリンを自分で作ろう! できればショコラとか!」そんな野望を胸に、プリン作りに励もうと思ったところ、電子レンジでプリンが作れるという「村上祥子のレンジで1分プリン」を発見。通常、プリン作りといえば、蒸し器、スチームオーブンレンジ、深めのフライパンや鍋を使うなどしておよそ十数分~30分程度は加熱するものだ。場合によってはじっくり1時間ほど時間をかけることもある。

 今回ご紹介する「村上祥子のレンジで1分プリン」は、そんなプリンが、電子レンジでわずか1分でできてしまうという製品だ。すごい時間短縮! 試さないわけにはいかない。

 「村上祥子のレンジで1分プリン」は、耐熱プリンカップが2個入りで、2枚のフタがついている。本製品の最大のポイントは、このポリプロピレンとアルミニウム製のフタだ。通常の加熱時には器の周りから固まってしまうのだが、フタの縁にアルミが埋め込まれており、レンジ熱からガードするため、均等に加熱できるようになっているのだとか。レンジから取り出した後でも、フタを乗せたままにしておくことで、余熱で固まらせることもできるという。なお、このフタは加熱時にカップに乗せるだけで、保存に使えるわけではない。

 カップは、耐熱温度差120度で、容量は満水で150ml。いわゆる普通の耐熱ガラスカップなので、電子レンジのほかにも、蒸し器やオーブンでも使える。

 まずは普通の牛乳と砂糖を用いてプリン液を制作。カップに流し込み、フタを乗せてレンジへ入れて見た。拙宅の電子レンジは「サンヨー EMO-FS200-N」。庫内がフラットなタイプだ。ターンテーブルでは端っこに乗せるらしいが、フラットタイプは中央に置けばよいという。ムラを防ぐためにも、1回に1個ずつが最適とか。というわけで、まずはレシピ通りに600Wで1分加熱開始!

 結果は惨敗!! 卵焼き風になってしまった。「500Wにしてみたら?」と試したところ、今度は底にプリン液が残ってしまった。――ここからが戦いであった。ワット数、時間、プリン液の混ぜ方などをいろんな角度から変更し、プリンを作り続けた。20個は作っただろうか。負けたくない一心である(笑)。しかし、終わりなき戦いの様相を呈してきたと判断、挑戦(!?)はとりやめにした。

 なぜなら、電子レンジの種類、加熱を繰り返した回数(レンジの温まり具合)、プリン液の混ぜ方や温度、ブレンドする材料の種類、室温などによって、仕上がりが違ってくるためである。要するにキリがないのだ。特にレンジの性能差はかなり大きいと思われる。

 参考までに、拙宅の電子レンジ「EMO-FS200-N」の場合に限るという条件で報告させていただくと、一番それらしい見栄え、かたさ、舌触りを持ち、「す」の少ないプリンができたのは、100Wで3分30秒加熱した場合であった。ただし、これは100W指定時には30秒単位でしか時間指定ができないためだ。したがって残り30秒付近からは固まり具合を監視しながら沸騰直前で止め、様子を見ながら少しずつ加熱を繰り返すという感じである。


 「電子レンジ」にこだわり、死闘の末になんとかそれらしい妥協点を見いだすことができたのはせめてもの救いだが、これが万人に通用するわけではないのが辛いところ。ああ悔しい! この悔しさを誰かに伝えたい! 一発でできる人がうらやましい。

 最後には、なんとか「低脂肪乳」「カロリーゼロシュガー」「市販の安価なココア」の組み合わせで「ショコラプディング」を作ることができた。まぁまぁカロリーは抑えめではないかと推測。ただし、その前に食べた試作品の分は間違いなく身になっているに違いないが……。

 できる人にはできるが、できない人にはなかなか難しいのが「村上祥子のレンジで1分プリン」のようである。すでに本品をお持ちの方で、どうしてもレシピ通りにできない方は、ワット数を一番低く設定してからじっくり試してみるといいのではないだろうか。底に固まらない液が残る場合は、割り箸を敷くなどの工夫もありだ。


周囲にアルミが内蔵されたフタ。フタは保存に使えないため、数は必要なさそうだが、余熱を利用する際に使うため、数を作る場合はカップ分あったほうが便利かもしれない カップにプリン液を注ぐ 電子レンジへ

600Wで1分加熱したところ。最後の10秒を過ぎたあたりから急に沸騰してジ・エンド。レシピでは「ドアの外から見ていて、中央が少しプクッとおへそのように上がるくらい」になったらOKらしいが、困ったことに外からはフタが邪魔でよく見えない 沸騰させてしまった最初のプリン(左) 600Wで1分加熱した沸騰プリン(左)と、500Wで1分加熱した底がレアなプリン(右)。これは困ったぞと思った

別の日の死闘の様子。600Wで1分(上段左)、600Wで30秒(上段右)、200Wで1分+断続的に計約40秒加熱(下段左)、100Wで2分+断続的に30秒単位で計約90秒加熱(下段右)。同じプリン液でも、「す」の入り方に変化が見られるのがわかった いろんな条件で加熱。フタをして余熱で固め、冷水で粗熱を取る おおよその加熱方法が見えてきたところで、カロリー控えめ(推定)ショコラプディングに挑戦。200Wで2分30秒加熱後、様子をみながら100Wで断続的に加熱

カロリー控えめ(推定)プリン液で制作した、ノーマルプリン(左)、インスタントコーヒー入りプリン(中央)、ココア入りショコラプディング(右)。コーヒー入りはビターで大人の味に。ただし固まりにくい傾向にある ココア入りショコラプディング。いきなり食べたため傾いてしまったが、表面のツヤ、「す」の少なさ、底まで固まっているあたりはまぁまぁの出来と思われる。舌触りも滑らか

商品名 発売元 購入価格 購入場所
村上祥子のレンジで1分プリン 岩城ハウスウエア 1180円 楽天市場

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URL
  製品情報
  http://www.igc.co.jp/page/mcs/mcs_904mu_2.html


(すずまり)
2008/11/25 10:58

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