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キットでも完成品でも楽しめるWebラジオ「BB-Shout」

完成品のBB-Shoutにポリカーボネートケースを装着。手前のツマミは音量調整やメニュー操作に利用する
 iTunesやWindows Media Player、Winampといったアプリケーションでは、パソコン上に保存されたMP3などのデジタル音楽データを再生できるが、その他にもいろいろな使い道がある。たとえば、インターネットラジオもそのひとつ。ブロードバンド回線に接続することで、世界中のインターネットラジオ局をいつでも存分に楽しむことができる。日本の音楽を聴けるところはあまり多くないが、ロックからポップス、レゲエ、ラップ、カントリー、クラシック、ニュース、そして、筆者が大好きなサウンドトラックなど、多彩なラジオ番組を楽しむことができる。

 インターネットラジオを楽しむには、基本的にパソコンの利用が必須だが、専用のハードウェアもいくつか販売されてきた。たとえば、サン電子が販売していた「BiBio」は、インターネットラジオ専用端末の先駆け的存在で、もっとも著名なインターネットラジオサービス「Live365」や「SHOUTcast」を楽しむことができた。ただ、BiBioは三代目モデルを最後に生産が終了してしまい、現在ではオークションなどでしか手に入らない(意外に高値!)。BiBioは個人的にもたいへん気に入っていて、我が家では今でもBiBio wGate(二代目モデル)が活躍中。昨年、ソニーから発売された「WA1」もLive365を再生する機能が搭載されている。

 今回紹介する「BB-Shout」は、トライステートによって企画されたWebラジオで、SHOUTcast方式やIce-Cast方式に対応したストリーミングサーバーに接続し、音楽などのMP3音源を楽しめる。つまり、SHOUTcastに対応したインターネットラジオ専用端末というわけだ。自宅やオフィスのLAN環境に接続すれば、すぐに世界中のインターネットラジオを楽しむことができる。

 とは言っても写真を見てもわかるように、BB-Shoutは今までの専用端末とはちょっと趣が異なる。そう、BB-Shoutは言わば、ハンドメイドの製品なのだ。必要な部品と基板が揃った『キット』は電子パーツでおなじみの秋月電子通商で販売されており、ハンダごての腕に自信があれば、自分で組み立てることができる。


コンパクトなので、机や棚などのちょっとした空き場所に設置できる。ケーブル類はすべて背面側なのも便利 背面には左から順に、ACアダプタ端子、ステレオヘッドホン端子、10BASE-T対応Ethernetポートを装備 ラジオ局(チャンネル)はWebブラウザから設定できる。BB-ShoutのIPアドレスは本体の液晶ディスプレイ内で確認可能

 筆者は子どもの頃にラジオなどの電子工作をしたものの、ハンダごてはもう何年も握ってない。「面白そうだけど、ちょっと自信ないなぁ」なんて考えてたら、ありがたいことに、秋月電子通商ではBB-Shoutの『完成品』を販売中。8200円のキットに対して、完成品は1万2800円なので、組み立て料が4600円になるけど、確実に動作するものが手に入るのは安心だ。

 あとは別売のACアダプタ(550円)を用意すれば、準備完了なんだけど、このままでは基板むき出しなので、ちょっと危なっかしい。そこで、これまたありがたいことに、BB-Shout用の「専用ポリカーボネート・ケース」が用意されているので、こちらも購入。必要なところに穴が開けられたケースで、スペーサーとアクリルネジで基板を固定することができる。ケースに入れると、基板上の[MENU/SET]ボタンと[MUTE/CANCEL]ボタンが押せなくなるが、それぞれのボタンの上に延長するように付ける(接着剤で固定)「アクリル棒」も付属する。

 設定は基本的にWebブラウザを利用する。「http://(BB-ShoutのIPアドレス):8080」と指定すれば、設定用ページを呼び出すことができる。出荷時にもいくつかラジオ局が設定されているが、自分で最大100局まで登録することが可能だ。登録したラジオ局は設定ページから選局したり、本体に装備された液晶ディスプレイを見ながら、[MENU/SET]ボタン、[MUTE/CANCEL]ボタン、[VOLUME/SELECT]ロータリー・エンコーダーで選ぶこともできる。ちなみに、ラジオ局によっては、液晶ディスプレイに再生中の曲名なども表示される。音の出力は背面に装備されたステレオミニプラグのヘッドホン端子を利用するが、あまり出力が大きくないので、ある程度の音量で鳴らしたいときは、市販のアンプ内蔵スピーカーなどに接続するのがおすすめだ。

 ラジオ局のアドレスは、SHOUTcastのページなどから実際にラジオ局をWinampなどで再生し、「ファイル情報を表示(View File Info)」を選択すれば、アドレスがわかるので、それをBB-Shoutのチャンネル設定ページに登録する。ラジオ局の設定方法については、BB-Shoutのホームページで公開されているので、それを参考にするのがオススメだ。

 市販品のインターネットラジオ専用端末に比べると、キットがベースのため、見た目はチープだが、逆に基板が見えて、ちょっとサイバーな感じだし、パソコンを起動しなくてもインターネットラジオが楽しめるのはうれしいところ。お手軽に完成品を買うのもいし、腕に自信があるならキットにチャレンジするのもいいかも。


基板に装備された液晶ディスプレイは16文字×2行表示が可能。バックライトも装備。完成品なので、仕上りもきれい ケースに収めるときは、メニュー画面などを操作する[MENU/SET]ボタンと[MUTE/CANCEL]ボタンにはアクリル棒を接着。この強引さがいい!? 完成品とケースにはそれぞれ簡単なマニュアルが付属する。キットの作り方はBB-Shoutのホームページで公開中なので、自作派はそちらを参照されたし

製品名 企画 購入価格 購入場所
Webラジオ・キット
BB-SHOUT[完成品]
トライステート 1万2800円 秋月電子通商



URL
  BB-Shout
  http://bb-shout.tristate.ne.jp/


(法林岳之)
2008/10/16 10:55

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