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デジタルチューナー風の激安マルチバンドラジオ
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AM/FM/短波ラジオ ER-21T
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一見、シンセサイザーチューナーに見える液晶表示。ただし、時計やタイマーを装備
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9月1日の防災の日を前に、自分の家にAMラジオがないことに気がついた。そもそも自分のまわりにあるラジオはau携帯電話に内蔵しているFMラジオ機能だけ。なんとなく不安になり、乾電池で動くラジオを探しを始めた。
ネットで調べたが、乾電池で動くラジオとはいえ数千円は出さなければならない。せっかくなのでFMラジオはステレオ放送受信対応が良いとか、非常用なら海外からの情報収集も必要だから短波帯は必要だとか、短波帯の受信ならシンセサイザーチューナーが便利だとか、どんどん要求だけが高まっていった。たかが防災用のラジオに切りがないので、まずはお店に出かけてみることにした。
店にいくと、ソニーや松下といった有名ブランド品以外にもたくさんの製品が並んでいる。ラジオは単純な機械で歴史も古く、どんなメーカーでも作れるからだ。そこで目に止まったのがELPA(朝日電器)の短波ラジオ「ER-21T」だった。液晶表示が目に止まり、それで2,480円。液晶表示を勝手にシンセサイザーチューナーと思い込み、価格の安さも手伝って即買いしてしまった。
家に帰り、電池を入れてみると、まず驚いたのがシンセサイザーチューナーではないこと。ダイヤルを回して選局、周波数表示がデジタル表示されるだけの機械だったのだ。もちろん周波数のメモリ機能などあるわけない。デジタル表示を見ながら、ダイヤルを少しずつ動かしながら周波数を合わせるのである。しかも、ダイヤルの下についてる「HOLD」スイッチは選局の固定ではなく、デジタル表示を利用した時計やタイマーのホールドで、ダイヤルを回せば周波数は動くし、バンド切り替えをすれば、バンドも切り替わる。
ちょっと驚いたが、この価格だから仕方がない。デジタル表示はけっこう便利で、短波帯の放送局に合わせるときでも、簡単にジャストの周波数に調整できる。肝心の感度も及第点。AMラジオはどこでも簡単に受信でき、FMラジオはアンテナを伸ばせば問題なし。もともと不安定な短波帯も周波数をジャストに合わせることができるため、受信しやすい。ふだんは聞くことのないラジオたんぱ……ではなくラジオNIKKEIも簡単に受信できる。短波帯の海外局も何局か受信できた。
ともあれ、災害時に日本の放送局が壊滅状態になっても、海外局からの情報も手に入るかもしれない……という安心感をちょっとだけ得て、防災の日を迎えられたのだった。
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ダイヤルの下にあるHOLDスイッチでは周波数のホールドはできない
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選局範囲だが、実際はこれより広い範囲で受信が可能。つまりアバウト
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ストラップの下に音量調整があってやりにくい
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意味もなく公園でラジオNIKKEIを聞いているところ
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製品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
ER-21T |
ELPA |
2480円 |
ビックカメラ |
■ URL
製品情報
http://www.elpa.co.jp/product/av08/elpa140.html
(江須田)
2008/10/07 10:57
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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