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新機軸イヤホンマイク「e耳くん」

今回試したのはφ2.5mm丸形3極コネクタの有線仕様。平型プラグ仕様のものもある。付属品のケースのデザインが少々切ない
 ハンズフリー通話用の一般的なイヤホンマイクを使うことが度々あるのだが、どうも苦手だ。相手の声はそこそこ聞こえるものの、こちらの声がどの程度相手に伝わっているのかよくわからず何とももどかしいからだ。ハンズフリーだから使うのではなく、うるさくて相手の声が聞こえにくいから使うのだがこれでは本末転倒。プライベートでの通話なら「またあとで」と済ませることもできるが、仕事関連だとそうも行かない。

 こんな状況を打破するのになにか良いアイテムはないか、と探して手に入れたのが今回ご紹介する「e耳くん」だ。写真をご覧いただけば一目瞭然。イヤホン部分しか無く、マイク部がないイヤホンマイクである。「e耳くん」は、イヤホンがマイクを兼ねており、人が発話するときに発生する鼓膜の振動音を拾い上げ、増幅して相
手に伝えている。「こんなんでちゃんと声が拾えるのかなぁ」と疑問に思いつつ試してみると、不安を一蹴するなかなかの使い勝手だった。

 細かい理屈はメーカーのページにわかりやすく記載されているので興味のある方は是非参照していただきたい。肝心なのはその性能のほうだ。普段使っている「D902iS」で同僚の携帯電話と通話したほか、仕事で使っているPHS同士でも試してみた。交通量の多い国道15号線新橋付近の交差点、パチンコ屋、山手線神田駅ガード下などで使ってみたが、効果は絶大と言ってもいいだろう。相手にはこちらの声は伝わるが、車や電車の走行音や街の騒音などのバックグラウンドノイズはかすかにしか聞こえない。東京ビッグサイトの東ホール会場から通話を試みた際も同様に雑音はほぼ皆無。相手からの声はカナル式のイヤホンで聴く一般的なレベルと思っていただきたい。

 ただし、その構造上というか仕様上、デジタル-アナログ変換を繰り返す
「e耳くん」を使って会話している人の声が人工的な声、合成音っぽく聞こえてしまうのだ。相手の声の「特徴」は消えずに伝わってくるので、誰と話しているかはよくわかるが、慣れるレベルではあっても微妙に違和感があるのはどうしようもない。また、会話の合間などの無音時にはホワイトノイズが若干入る。ノイズキャンセリングヘッドホンのユーザーならご理解いただけるだろう。こちらも気になるものの慣れる範囲ではあるだろう。あとは形状だ。バッテリーとLSI群が詰め込まれているため、一般的なイヤホンマイクと比べてとてもかさばる。

 最後に、個人ユーザーが購入するには4万円はちょっと厳しすぎることだろうか。法人ユーザーを主に想定しているらしく、また数の出るものでもなさそうなので致し方ないのかもしれないが。とはいえ、うるさいところに行けば行くほど有効性の増すアイテムである。他に似たような製品が存在しない以上、必要な人にはその値段分の価値はあるように思う。もうちょっと小さく、安くなってほしいところだが、「音が悪い携帯電話が嫌いな」筆者の仕事上のマストアイテムになっている。


性能とバッテリー内蔵であることを考えると結構コンパクト 左側面に電源、ミュート、ACコネクタ、モード切替スイッチが集中する

交換用のイヤパッドと耳垢フィルタ。マイクを兼ねているのでフィルタが耳垢で詰まらないよう気をつける ACアダプタは少々かさばる

平型コネクタ変換アダプタと組み合わせてこんな風に接続。ちなみにBluetooth版も存在するが価格はさらに高く6万円する イヤホン

製品名 購入価格
e耳くん 40,000円



URL
  製品情報
  http://jtd.ns-elex.co.jp/e-mimi/shiyou.html


(すずきひでお)
2008/09/11 11:06

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