本日の一品ある意味斬新!? 「縛って」持ち歩くモバイルマウス

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ある意味斬新!? 「縛って」持ち歩くモバイルマウス

いちいちパッケージが日本語化されている点も、国内市場でどの程度本気で売るつもりなのかと、筆者を悩ませる要因となっている

　現在、モバイル用のマウスといえば、ケーブル巻き取りタイプか、もしくはワイヤレスタイプが主流となっている。量販店の売場を見ても、いわゆるモバイルマウスとされる製品のほとんどは、この2種類のいずれかだ。つまり「ケーブルを本体内に収納する」か、もしくは「ケーブルをなくしてしまう」か、いずれかのアプローチが取られているわけである。

　こうした中、第3のアプローチを持った斬新なモバイルマウスが登場した……と言えば聞こえはいいが、そのあまりのストレートな設計に笑いを禁じ得ないのが、AOPENのモバイルマウス「オポッサム」だ。この製品の特徴は、ケーブルを巻きつけやすいように、マウス本体の中央部にくびれが設けられており、ケーブルに合わせてガイドまで用意されていることにある。いわば「縛るマウス」というわけだ。

　確かに、未使用のマウスを引き出しの中に片付けたりする時は、マウス本体にケーブルをグルグルと巻きつけることはないではない。かといって、そのためにマウス本体の形状まで変えてしまうという発想は、なかなか出てくるものではない。これがもし国内メーカーであれば、企画の段階で一笑に付されてボツになるに違いない。

　マウスとしての機能は、ホイール装備、3ボタン式と非常にオーソドックス。USBケーブルは径が細く、マウス本体に巻きつけた際もかさばりにくく、型も残りにくい。またUSBコネクタは底面にはめ込むことができるので、持ち歩く場合もかさばらず、バッグの中でケーブルが解けてしまうこともない。このように、機能面や性能面はよくできているのだが、むしろこうした大真面目さが、笑っていいのかどうか、判断を迷わせる要因のひとつになっている。

　インターフェイス機器でありながら「使用時」よりも「未使用時」の形状にこだわるという、自殺行為にも等しいコンセプトを持った本製品。国内メーカーがなかなか真似できない斬新な発想の製品として、もうすこし話題になってもよいのではないかと個人的には思う(国内メーカーがこぞって真似をしてもそれはそれで困るが)。ちなみに、実際に使ってみると意外と使いやすくてイケていた、ということだけは付記しておきたい。


見た目は普通のマウス。もっともデザインは独特	ケーブルで本体を縛って持ち歩くことが可能。これは緊縛状態


ケーブルは65cm。ガイドに沿ってマウスのくびれの部分を4周させる	ケーブルを巻きつけたら、USBコネクタを底面にはめ込んで完成


ケーブル巻き付け用のガイドが備わっている。金型代がきちんとペイできるのかどうか、他人事ながら心配になる	ホイールは幅広タイプで操作しやすい。チルト機能はない

商品名発売元購入価格

オポッサム(O-36Mシリーズ) AOPEN 980円

■ ＵＲＬ
　製品情報
　 http://aopen.jp/products/hid/mouse/o-36m.html

（KURANOSE）
2008/09/03 10:51

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