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カセットテープ型テープディスペンサーでアイディア力を磨く
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テープディスペンサーは、本物のカセットテープの4倍くらいの大きさ。カセットテープに記載の「C90」という言葉がやけに懐かしい
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筆者の部屋からカセットテープの山が消えて、どのくらいの年月が経っただろうか。今ではごく当たり前の、移動中に音楽を聴くという“モバイルミュージック”が実現できたのも、この世にカセットテープというコンパクトな音楽記録メディアが生み出されたおかげだ。
携帯音楽メディアはカセットテープからMDやCDになり、そしてiPodが登場した。iPodの音楽業界における貢献はきわめて大きいが、誤解をおそれずに言えば、iPodは、音楽配信技術や携帯音楽プレーヤーの生産技術など、既存の要素をうまく組み合わせた製品に過ぎない。
そういう意味で、広告宣伝業界ではバイブルとなった20年も前に発刊された「アイデアの作り方(A Technique for Producing Ideas)」という本で、著者のジェームズ・W・ヤング氏が「アイデアとは既に存在した要素の新しい組み合わせである」というメッセージがぴったり当てはまる製品だ。
本日ご紹介する英国j-me社の「カセットテープ型テープディスペンサー」は、音楽を聴くスタイルを変えた「カセットテープ」をリスペクトし、オマージュとしてよみがえらせたテープカッターと言っていいだろう。
硬質ゴムで造られた本体はそこそこ重く、素材の特性から細かな埃が付着することを除けば、テープディスペンサーには適材だろう。筆者宅のタイムカプセル用として1本だけ残した、グッドデザインなスコッチの超高級メタル・カセットテープと比較することで、テープディスペンサーのサイズは理解頂けると思う。
一般的な大口径のセロハンテープではなく、少し小さな径のテープを使用する。筆者は現在、スコッチ社のミディアムタイプのメンディングテープを使用している。テープの装着は本体を両手で持ち、割って開くように2つのパーツに分解する要領で行う。内部には本来は不要なもう1個の軸らしきモノがあり、底辺付近に金属のウエイトが配置されている。ただ、机上に置いて使うにはウエイトのサイズが少し不足だ。
この「カセットテープ型テープディスペンサー」の販売価格は一般的には法外に高いと感じるユーザーが多いだろう。しかし、常に机上に置き、仕事に行き詰まった時には、ジェームズ・W・ヤングの言葉を思い出し、思考のエネルギーを再び絞り出すきっかけになれば超安いと感じる筆者のようなユーザーもそこそこ居るだろう。そういう人にとっての「本日の一品」だ。
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テープ挿入のため本体を開くと、カセットの内側のようでもあり、テープディスペンサーのようでもある不思議なデザインだ
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単体で見るとサイズ感がわからない。机上に置いて使うにはやや重量不足の感があり、手に持って使うことが多いユーザーにお薦めだ
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商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
テープディスペンサー |
約3500円 |
御徒町 ガラクタ貿易 |
■ URL
このディスペンサーを扱っているWeb通販ショップ「Candy Tower」(Yahoo!ショッピング内)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/candytower/zk37868.html
(ゼロ・ハリ)
2008/08/07 10:54
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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