何度も自分にそう言い聞かせて説得し、発売日の翌日にマップカメラに駆け込んで購入した「EOS Kiss X2」。仕事で使用しているEOS 30Dの液晶の青さが以前から気になっていたこと、カバンの中に放り込んで日常的に携帯していたEOS Kiss Digital Nの液晶サイズが気になりだしたことが「EOS Kiss X2」を購入した理由。「EOS Kiss X2」は、両者の悩みをうまい具合に解決してくれる1台だったのだ。もちろんノイズリダクション機能や、1,220万画素の画質、ライブビューだって魅力だ。
手にしてみて驚いた。軽いのにグリップしやすくなっている。初代の「EOS Kiss Digital」に近い安定感だ。ボディの質感も高級感が演出されており、なで肩のやさしいフォルムもお気に入り。正直「EOS 40D」と迷うこともあったが、いかつい感じが気になっていた。キヤノンのカメラを愛用しているのは、ボディデザインが醸しだす、優しいイメージに惹かれるからというのもある。性能とは別の、手にする楽しさも重視したいのだ。デザイン性も気になるあたりで自らの女性らしさを再確認(?)しつつ選んだのが「EOS Kiss X2」というわけだ。
何よりも3.0型TFTカラー液晶が爽快! 「フィルムカメラのときは撮影後の映像は確認できなかったわけで」と小さい液晶を許容するための言い訳をしていたが、もう戻れない。エントリーモデルといわれるが、1,220万画素(最大4,272×2,848)で、映像エンジン「DIGIC III」、スポット測光も搭載された「EOS Kiss X2」は我が家で最高峰になってしまった。
立場としては「EOS Kiss Digital N」の後釜なのだが、その性能は仕事用である「EOS 30D」の立場をも危うくしている。とはいえ、「EOS Kiss X2」を購入したからといって、EOS 30DやEOS Kiss Digital Nがお払い箱になることはない。用途によってはレンズ交換不要な状況を作り出せるし、予備ができて安心できる。
手にした日から、毎日連れ歩いている。これまで勘で構えていたローアングルでの撮影も、ライブビューのおかげで確認しやすくなった。ピクチャースタイルも呼び出しやすくなっていてうれしい。エントリーモデルの重要な要素として、携帯すること、撮影することがうれしい、楽しいという点が挙げられるとしたら、「EOS Kiss X2」はその条件を十分満たしていると感じる。