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シンプルが信条のUSUSボールペンに高級品登場
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豪華なケースに入ったUSUSアルミニウムレッド
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単体で見ると、従来のポリカーボネート版とのサイズの違いも構造の変化もまったくわからない
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筆者の大好きなボールペンの1つに、独USUS社のシンプルなボールペンがある。日本国内での評判も良く、はじめは1~2社だった販売店も増え、今では都内の大きな文具屋さんの店頭で見かけるようになった。そのUSUS社が、ラインアップの強化とシェア拡大のために上位数モデルを発売した。
新しいものは速攻で購入する筆者だが、この上位モデルについては、珍しく発売後しばらく経ってから購入した。筆者の購入したアルミニウムレッドは、USUSボールペンの高級モデルとして開発されたものだ。
しかし、このアルミボディのボールペンは、アルミニウムというコストのかかる素材を使いながら、商品はある程度の価格に収めなければならないという命題があるためか、中途半端な高級品になってしまった雰囲気がある。外装パーツのすべてをコスト高なアルミニウム削り出しで作ることができず、複数パーツの張り合わせになっている。その結果、パーツ同士の剥離トラブルなどを起こすリスクも抱えてしまうことになった。
複数パーツの組み合わせにより、本体サイズが10%以上大きくなり、重量も増えた。パーツ数量が増えたことにより、従来、誰が見てもシンプルで明確だった構造のわかりやすさを打ち出しにくくなり、シンプルな全体デザインをも阻害する結果となってしまった。
また、アルミボディにはペンクリップが取り付けられており、さらにシンプルデザインからは遠くなっている。ちょっと便利な改善にも思えるこのオプションだが、USUSボールペンのシンプルさが気に入っていた筆者としては、残念な変更点となっている。
筆者は、アルミニウム版USUSボールペンを購入して、初めて自分の求めている物との違いに気がついた。もちろん、USUSボールペンが本来持っているクリアなシンプルさと、そのコンセプトの素晴らしさについての筆者の評価は現在もなんら変わってはいない。今後もUSUSが高級版のラインナップ充実に注力していくならば、このシンプルさという個性を壊すことなく、コンセプトワークからの再考と改良を期待したいところだ。
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残念ながら、クリップはまったく似合わない。まさに「蛇足」という印象だ
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シンプルな構造が見えるUSUSのポリカーボネート版(手前)。高級路線のアルミニウム(後者)はサイズが大きく、構造が複雑になってしまった
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商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
USUSボールペン アルミニウム |
9,000円 |
表参道 スパイラルストア |
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・ メイド・イン・ベルリンのニューメカニカル・ボールペン
(ゼロ・ハリ)
2008/04/04 10:37
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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