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浮遊感を楽しむ癒し系インテリア。 クラゲのアクアリウム「アクアピクト」
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人や動物、キャラクター、景観や音楽、手触りのいいおもちゃなど、「癒し系」と呼ばれるものの市場はかつてない規模まで膨れあがっているようだ。しかし、何に癒されるのかは人それぞれだろう。
「あ~今癒されてるなぁ~」なんて実感をあまり持ったことのない筆者が今回ゲットしたモノは、ゲーム機器やバラエティ雑貨などでおなじみバンプレスト社謹製のクラゲのアクアリウム「アクアピクト」だ。
そもそも、可愛い系とは言い難いクラゲという生き物が、“癒し系の環境ガジェット”として売り出されることに違和感を覚える方もおられるだろう。その点については、筆者も同感だ。
しかし、根本的にはアクアピクトはクラゲが主役ではなく、「浮遊感」が主役の癒し系商品なのだ。人間は、生まれるまでは母親の胎内で身と心が一緒に浮遊している。「浮遊」という言葉自体のたよりないイメージとは裏腹に、閉じたカプセル的空間で浮遊している状態は、人間にとって胎内回帰的な安心感を感じさせるのかもしれない。
アクアピクトはこのあたりを十分理解してか、その「浮遊感」をいかに表現し、人に感じてもらうかに工夫を凝らしている。
パッケージを開くと、比較的大きな部品が3個入っている。アクリル製で、正面はほぼA4サイズの薄型水槽と、それを固定する台座、そして水槽一杯に張った水に対流を起こすための、蓋の役目も兼ねた動作ユニットだ。蓋の内側には、水槽内を照らすカラフルな5色のLED照明が組み込まれている。カラフルなライトは、台座の内側(上面)に張られた鏡で反射され、よりカラフルに水槽内を照らす仕組みだ。ノートパソコンの液晶画面と同じ原理なのだ。
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手前から「蓋」(ポンプ、LED照明を内蔵)、台座(上面にミラー処理)、アクリルの水槽
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映画「ブレードランナー」に出てくるレプリカント製造工場の冷凍目玉のようなクラゲ3匹
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付属パーツの中で極めて奇異なパッケージは、大小3匹のクラゲを密封したパックだ。内部には水のようなものに浮いた3匹のクラゲが入っている。クラゲの浮遊を上手く実現するには浮力ゼロで水中の任意の場所に漂う重量バランスが肝なのだ。
そのバランスを実現するためには、丸1日寝かせた約2リットルの水と、同じく1日水に漬け込んだクラゲが必要だ。2リットルの水を寝かすのは、水分中に含まれる空気を気泡として追い出すためだ。気泡が水槽内やクラゲに付着してしまうと、クラゲの計算された重量バランスに変化を与え、運動性能を低下させることが考えられる。
水を寝かすなどの前準備や設定が終了して規定の時間が経過したら、水槽に規定量の置き水を注ぎ、クラゲ3匹を丁寧に入れ、蓋を閉めれば完成だ。ACアダプタを接続し、蓋の上面に付いている機能スイッチONでヒーリング・ショウタイムのスタートだ。
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電源オンでポンプが駆動し、クラゲが内部の水流に乗ってゆっくりと動き回る
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付属の背景パネル(黒)を外してみても意外とシュールな雰囲気が出る。お好みで!
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比較的カラフルで活発なクラゲの「通常モード」と、ゆったりした動作でシックな照明の「深海モード」が用意されている。気に入った任意の照明色の固定や、規定時間経過後のパワーオフ機能などもサポートされている。
「通常モード」でも動作音は静かで、照明をオフ気味のカラーに設定すれば寝室のナイトテーブルの上やリビングのAV機器のそばにもマッチしたヒーリング系のインテリアだ。
ちなみに、3匹のクラゲが深海の底で川の字になって寝てしまうことが筆者宅では頻繁に起こった。これは蓋に取り付けられたポンプの不具合なのか、持ち主を見習ってサボり癖が付いたのか定かではない。
商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
クラゲのアクアリウム「アクアピクト」 |
12,000円 |
Webショップ「デジモバ」 |
■ URL
「アクアピクト」販売ページ(Webショップ「デジモバ」内)
http://digimoba.com/products/aquapict/aquapict.html
(ゼロ・ハリ)
2008/03/14 11:25
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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