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組み立て式ボールペン「Falter 2D」
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Falter 2Dはイタリアンで超ユニークな組み立ての式のボールペンだ
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実際の組み立てに使用するのは、真ん中の少し複雑な形状をした本体カバーと、その横の逆T字の専用スタンド、アダプターとスプリングを装着したパーカー社のリフィル(インク芯)の3つ。左側はオマケの定規、手前は組み立てに使用する専用折り曲げツール。
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手作り簡易カメラや紙の財布、木のキートップを採用した手作りキーボードなど、巷ではひそかに「手作り」商品のブームが到来しているようだ。本日ご紹介する「Falter 2D」はイタリアのATO Design社が考案した組み立て式ボールペンだ。やはりイタリアの会社、パラフェルナリア社が販売する。
パラフェルナリア社は、良きにつけ悪しきにつけ極めて個性的な商品を売り出すメーカーだ。同社のペンデザインの中でも極めてユニークな存在である「レボリューション」は、超個性的な3本フレームを採用し、その使い勝手における賛否両論とデザインのユニークさで話題になった。国内でも、海外ステーショナリーを扱う文具店などで実物を見ることができるだろう。
本日ご紹介する、パラフェルナリア社が販売する組み立て式ボールペン「Falter 2D」のキットも、日本国内でも入手可能だ。約19x5cmサイズの金属板には組み立てに必要なパーツがすべて型抜きされている。パーツにはボールペンのフレームになる本体や専用スタンド、製作課程に必要となるツールや定規等も含まれている。当然のことだが、インクのリフィルはそう簡単には自作することはできないので、パーカー社のリフィルの後部に専用アダプタを装着したモノが付属する。
「Falter 2D」の工作自体は、それほど複雑な工程があるわけではない。ボールペン本体はたった1つの板金パーツから構成されており、同じく型抜きされた専用工具で5カ所ほど谷折り加工を行ない、最終工程としてリフィルを固定するために本体を弓なりに反らせるだけだ。実際には、リフィルを何度かはめたり外したりしながら、ノック式の動作が確実に働くかどうかを職人芸的に微調整することとなる。
少し時間をかけて調整を行なえば、アダプタの取り付けられたリフィルの後部を、ごく普通のノック式ボールペンのように親指でノックすることで、無理なくペン先が出たり引っ込んだりするはずだ。標準的なリフィルに簡単なカバーだけを貼り付けたモーターパラグライダーのような「Falter 2D」は、当然ながら、使って安全、乗り心地(書き味)最高というわけではない。
長時間の筆記には向かないどころか、板金のエッジ処理がスムースに出来ていないFalter 2Dを長く力一杯握っていたりすると、中指の第1関節の皮膚には深い溝ができるおそれもある。気になるユーザーは、金属ヤスリを買ってきて折り曲げた角の研磨をすると良いだろう。
安全性や実用性では完成度が高いとは言い難いものの、本体の一部を折り曲げる時の角度ひとつで、自分専用にカスタマイズ&微調整ができる「Falter 2D」の楽しさは決して他のボールペンでは味わえないメリットだ。間違っても価格性能比が高いとは言えない商品だが、そんなことは気に留めない大人のためのホビーボールペンだ。
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プラモデル的な感覚だが、パーツは精巧かつ強靱だ
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完成した「Falter 2D」。専用スタンドに載せた姿はなかなかにアートしている
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商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
Falter 2D |
6,500円 |
分度器ドットコム |
■ URL
分度器ドットコムの「Falter 2D」販売ページ
http://bundoki.com/?pid=5942528
(ゼロ・ハリ)
2008/02/19 11:03
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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