外付けスピーカーといえば、ほとんどは大型でいかに美しく聞かせるかという点に力点を置いた物が多い。オーディオテクニカの“クールスピーカー”AT-SP22LX SBL/SBK/CLは、そういったスピーカーとは一線を画する折り畳んで持ち運ぶことができるアンプ内蔵タイプでスケルトンボディのモバイルスピーカーだ。青、黒、透明の3タイプがある。
オーディオテクニカの製品情報のページによると、スケルトンタイプということからもわかるように発売はやや古く、1999年10月21日だ。
しかし、ザウルスMI-E1やクリエPEG-N700Cのように音楽を聴くことはできてもスピーカーを内蔵していないPDAが増えてきた。また、jornada 720のようにスピーカーを内蔵していても底面にあってくぐもって聞こえてしまうPDAを持っている人が使うのには最適だろう。また、E-700やjornada 548ユーザーでもイヤホンをつけるのがわずらわしい人や、大勢で聞きたい場合の外付けスピーカーとしてなかなかいい。
音質は、それなりだ。期待しなければまあ聞けないことはないといったレベルだろう。もちろん、ステレオではない。また、それほど大音量にもならない。筆者は花見会場での席取りの暇つぶしなどに活用した。実際に花見が始まっていると、ちょっと気づかない程度の音量だった(カタログページによれば、最大160mW+160mW)。バッテリー駆動時間はきちんと計ったことがない。これまでのPDAだと、だいたい本体の方が先にバッテリー切れになってしまっていたためだ。最近のPDAはバッテリーが持つようになってきているが、単3電池2本なのでバッテリーが切れてもまったく困らないだろう(カタログページによれば、単3アルカリ電池で30時間)。
折り畳んで持ち運ぶことのできるコンパクトボディ(重量約110g)なので、ちょっと鞄に放り込んでおくのにもいい。
どういったメリットがあるのかよくわからないが暗闇で光るのでびっくりしないように。もっとも、残念だが“闇夜のライト”というほどには光らない。
(山田道夫)
2001/04/13 00:00
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