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こすって消せるボールペン「フリクションボール」
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フリクションボール。手前が0.5mmで、奧が0.7mm
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ボールペンで書いた字の修正と言えば、修正液・修正テープを使うか、砂消しゴムで消すといった方法が一般的だ。ただ修正液や修正テープでは明らかに修正した箇所が分かってしまうし、砂消しゴムでは紙を傷めてしまうことが多い。パイロット社から発売された「フリクションボール」は今までの修正方法とは違うタイプの“消せる”ボールペンだ。当初0.7mmという大きめのサイズしかなく手帳などには使いづらいと思っていたが、この度実用的な0.5mmがラインナップされたので紹介したい。
ペンの後部にはラバーが付いており、ラバー部分で文字をこすると字が消える。といっても、ラバーがすり減ってインクを吸収しているのではない。従って消しカスが出ないのだ。
ではどうして文字が消えるのか? その秘密は温度によって色が変化するインクにある。「フリクションボール」には、約65度になると透明になるインクが使用されており、ラバー部分でこすった摩擦熱によりインクが透明になるという仕組みだ。
水性インクだが書いてから数秒で乾燥し、間違えてもすぐに消せるので、書くテンポを妨げることもない。砂消しゴムのように紙を傷めることもなく、修正ペンやテープのように修正箇所が目立つこともない。紙にはややインクの痕跡が残るが、それでも従来の修正方法に比べれば格段にきれいに修正できる。
ちなみにこのインク、温度がマイナス10~20℃になると色が復活するという特性を持っているので、気温がそこまで下がる状況や、逆に65℃まで気温が上がる状況での使用には注意が必要だ。
欲を言えば0.3mmクラスの細いサイズがあると嬉しい。またキャップ式となるため、キャップをペンの後ろに挿してしまうと咄嗟に消せないことがある。できればこうした点も改善を望みたいところだ。色数も8色と豊富で、同じ原理のラインマーカーも発売されている。オフィスだけではなく、勉強などにもお勧めしたい一品だ。
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手帳に書いた一部分を消してみた。やや消した痕跡が残って見える
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試しにドライヤーの温風を数秒当ててみたら、痕跡も残さず綺麗に消えてしまった
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商品名 |
発売元 |
購入価格 |
フリクションボール |
パイロットコーポレーション |
210円 |
■ URL
製品情報
http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/frixionball/
(ナカムラ)
2008/01/30 10:56
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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