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確定申告を電子化! ICカードリーダライター
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購入したICカードリーダライタ「SCR3310-NTTCom」。業務用製品らしく地味な白箱パッケージ
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保証書やマニュアルも業務用っぽい手作り感がなかなかだ
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年が明け、ライター稼業をはじめとした自営業者には面倒な確定申告の季節がやってくる。パソコンを駆使する仕事柄、電子的に収支の記録をしていれば計算などは表計算ソフトでもすぐできる。しかし、最後に申告という段階では指定用紙に手書きをして、税務署に郵送するというアナログな工程が残っているのだ。
そこで、今年は電子申告・納税「e-Tax」にチャレンジしようと決心。買ったのがこのICカードリーダライター「SCR3310-NTTCom」だ。電子申告のためには電子証明書が必要で、それをパソコンに読み込ませるのがICカードリーダライターとなる。個人が使う電子証明書はあの住基ネットカードだが、ただカードの発行を受けただけではだめで、有料かつ期限付きの証明書を入れてもらわないといけないのだ。
ここ数年、税務署では、数値を入力すると申告書が自動作成され、パソコンのプリンターで印刷できる特設Webサイト(確定申告書等作成コーナー)を用意している。筆者もそのおかげでかなりラクに申告しているが、やはり書類の郵送という段階は免れなかった。電子申告を利用すれば最後の郵送がなくなる。
なお「SCR3310-NTTCom」は、e-Taxをやると決めたらすぐ買ってしまえというものではない。カードやリーダーにも相性があるのか、ICカードリーダライターは、市区町村でカードを発行した際にもらえる対応表に記載されたものを使えといわれている。
買った後で非対応とわかるのは悔しいので、念のためカードの発行まで発注を控えていたが、役所でカードと一緒にもらった対応表には巷の製品がほぼすべて載っていた。住基ネットは全国統一の制度のはずで、自治体によって対応製品が違うというのは納得がいかないのだが……。
購入後はICカードリーダライターのインストールとe-Taxのソフトウェアの導入を行なう。e-Taxのソフトは税務署のWebサイトからダウンロードできる。とりあえず、ここまでかかった費用といえば、役所にカードと認証で合計1,000円、ICカードリーダライターに2,980円、その他役所までの交通費などがかかった。電子納税することで1度だけ納税額が5,000円割引されるため損はないのだが、ここまでの手間や、パソコンに余計なものを入れることを考えれば、正直なところ電子納税のほうが不便かもしれないと感じた。
なお、e-Taxを開始するまでの手続きはまだある。開始届出を提出して、利用者識別番号とパスワードを発行してもらわないといけない。これだけは2008年の新年からオンラインで発行が受けられるようになったが、筆者は年末に手続きしたので郵送だった。その後、ようやく電子申告となるのだが、国税庁のe-Taxソフトに癖があり、どうやら、本が一冊書けそうなくらい簡単にはいかなそうな予感がする……。
ちなみに、このICカードリーダライター、納税が終われば来年の確定申告の時期まで箱に入ってしまうだろう。「SCR3310-NTTCom」はWindows Vista対応なので来年取り出しても使えないということはなさそうだ。ICカードリーダライターよ! また来年!
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数年前のメモリーカードリーダーといった外観
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住基ネットのカードを挿入したところ。利用中はLEDが緑色に輝く
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税務署のe-Taxソフト。画面が地味~なところがお役所っぽい。Windows Vistaも対応したばかり
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製品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
SCR3310-NTTCom |
NTTコミュニケーションズ |
2,980円 |
セブンドリーム・ドットコム |
■ URL
製品情報
http://www.ntt.com/jpki/
(江須田)
2008/01/10 10:58
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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