|
|
|
水を入れると発電する水電池
|
|
|
|
パッケージにはスポイトも付属
|
電池というと、最近では三洋のエネループのような放っておいても放電しないタイプの充電池や、パナソニックのオキシライド電池が話題となり、量販店の電池売り場の目立つところで売られている今日この頃。そんな中、最近「水電池」なる電池も販売されはじめた。
水電池はその名の通り、水を入れると電圧が発生する電池。本体のマイナス側に小さい穴があり、この穴に水を注入することでマンガン電池とほぼ同量の300mlの電流が流れ、既存の電池の代わりとして利用できる。
レモンやみかんなどに金属片を入れると金属が錆びて電気が発生する。これを応用したのがこの水電池だ。その原理から、水でなくとも飲料や唾液などでも電力を生成でき、水を入れて数回程度、電気の生成が可能だ。
また、水を入れなければ長期保存(10年未満)できる。再利用の点では既存の充電池にかなわないものの、長期保存の点では充電池にもマンガン電池にも勝る利点がある。ちなみに、使い終わった後も有害物質を含んでいないため、不燃物として廃棄が可能。電池より環境には優しいつくりとなっている。
水を入れると発電するという水電池、斬新ではあるが、どこで使えるだろうか。水を入れるまで発電しない、つまり電池として劣化しないことを考えると、たとえば緊急用の電池として備えておくことはできるだろう。緊急時になったらこれに水を注ぐことで、懐中電灯や携帯電話の充電器に利用することができるはずだ。
使ってみると、斬新な製品だが、まだまだ改善する余地はありそうだと感じる。電池の中に水を注入するために、本製品にはスポイトがついており、スポイトなしでは水は入りにくい。セットで保管しておかないといけない点が少々面倒で、水の注入にはややコツがいるため、水の量次第では1Vに満たない電圧が発生することもある。逆に、水を入れすぎると中の黒い物質が水と一緒に溢れるので。やはり慣れが必要。買っておいて、いざというときに使えないのでは困る。現在、単三形と単四形の2種類が発売されている。充電器なしで充電できるこの変わった電池を、話のタネにひとつとっておいてはいかがだろうか。
|
|
背面に水を入れる穴がある。弁があり、水を入れた後その水が漏れない仕様
|
1.5Vの電圧が出力された。最初はここまで持ってくるのに試行錯誤した
|
※ご紹介した電池は、お使いになる製品における保証の対象外となる場合があります。皆様の自己責任において、ご利用ください。
製品名 |
購入価格 |
購入場所 |
NoPoPo |
780円 |
楽天市場 |
■ URL
日本協能電子
http://www.aps-j.jp/
(山谷 剛史)
2007/10/30 10:42
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
|
|