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36年目にして復活を遂げたパイロット 「キャップレス万年筆」

1999年発売のアニバーサリーパッケージ

 学生の頃は大好きだった万年筆をもう長年使っていない。「まんねんひつ」という発音もどこか古めかしくて、もう過去のモノのような響きがある。万年筆といえば、おもむろにキャップを左手で掴んで抜き取り、補充式のインクを使って字を書く道具だ。1963年にそれまでの万年筆の概念を大幅に打ち破って登場したのが、パイロット社のキャップレス万年筆だった。その後、キャップレスの廉価版も同社から発売されたが、印象深いのはやはり1963年に発売された高価な方だ。

 筆者は、偶然にも大阪出張の際に、梅田の阪急百貨店文具売場で、この憧れのパイロットキャップレス万年筆「リイッシューバージョン」(1999年発売)のレッドを発見、万年筆を使う機会があまりないので悩んだ末に購入しました。購入するまで、何度かその売場を行ったり来たりしながら、遂に購入。ノック式のボールペンが発売された頃、万年筆でもボールペンと同じようにノックすることでペン先が出てくるその構造は、メカ大好きなちびっ子にとっても最高のガジェットだった。


ノックでペン先が「ヌッ」と出てくるのは快感

  1999年7月、このパイロット社の「キャップレス万年筆」はISOT’99で「ステーショナリー オブ ザ イヤー」を受賞。現在でも日本のどこかには売られていると思うが、最近は余り見かけることがなくなった。既に売り切れになったのだろうか? 文具大好きな人々の個人ページやウェブ上でビジネスをしている「川窪万年筆店」をはじめとした小売店ページなど、パイロットのキャップレス万年筆を積極的に取り上げているサイトは多い。にも関わらず、発売元であるパイロット社のサイトでは、キャップレス万年筆へのインデックスはあるものの、全く関係のないページにリンクされたりで、その思い入れの無さが少し残念だ。やはり万年筆はそのくらい売れていないのだろうか?


パッケージの背面には万年筆の歴史や、初代キャップレスの発売記事などが印刷されている

筆者は、いつも他のボールペンやシャープペンシルと同じケースに入れて時々使っている

品名 購入場所 購入価格
パイロット キャップレス万年筆(赤) 大阪梅田 阪急百貨店 1万5000円



URL
  キャップレス万年筆の紹介(川窪万年筆店サイト内)
  http://k-pen.inc.co.jp/catalogue/pilot/capless.html


(ゼロ・ハリ)
2001/01/18 00:00

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