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ブランド腕時計ブームの中で、あえて「ダリのはずし腕時計」を選ぶ
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8時20分、20時20分の2回が「いい感じ」タイムか?
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デザイナーズブランドのファッションアイテム系やITガジェット系の製品登場サイクルに陰りが見え始めた頃、掲載素材の転換を図ったグッズ系マガジンがロレックス腕時計を誌面で大々的に取り上げてた。しかし、それももうだいぶ昔の話になった。その後続々と創刊された「ちょい悪オヤジ」向け雑誌は、メジャーになりすぎた伝統ブランド腕時計に代わって、蘊蓄とこだわりのある腕時計にフォーカスし始めた。
こうした雑誌は相互に差別化は図っているにしても、こだわりや高級感のある重たい雑誌ばかりで、どうも見ていると疲れる今日この頃だ。そんな時代に、緊張感のカケラもない腕時計をご紹介してみたくなった。
本日、ご紹介する腕時計は、長い髭がトレードマークのサルバトール・ダリの顔を素材にしたクオーツ腕時計だ。ご存じの通り、サルバドール・ダリは、スペインの画家でありシュールレアリスムを代表する作家だ。自分の展覧会に潜水服姿で現われて窒息しかかるなど、多くの奇行でも有名だ。最初に米国で認められ、絵以外にも多くの才能を発揮した天才であり奇人だ。
そんなダリの絵の複製を数点展示している、鳴門海峡を臨む徳島にある「大塚国際美術館」のショップで、本日ご紹介するダリの腕時計は購入した。大塚国際美術館は、すべての絵画が陶板に転写された複製の展示美術館ではあるが、システィーナ礼拝堂の天井画の原寸大完全再現を行なうなど、日本国内では個性的な美術館の1つだ。
ダリの腕時計は、顔の左右に延びる髭が長針と短針に仕立てられており、筆者の個人的なフィーリングでは、8時20分と20時20分の1日2回くらいが“良い感じ”の腕時計だ。髭の先が大きく湾曲しているので、正確な時刻を判断するには多少のスキルと慣れが必要だ。また、秒針はなく、その代わりに黒い蟻(アリ)が文字盤の周囲を這い回る仕組みになっている。
高級ブランド腕時計や、蘊蓄つきのこだわり腕時計がメディアを占拠し始めている現代だが、そうした時代だからこそ、トレンドとは無縁の、誰もがコメントに窮するダリの腕時計を付けてみたくなるのは筆者だけだろうか。
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赤と黒、ツートーンカラーのパッケージもなかなかオシャレだ
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文字盤上を這い回る蟻(秒針)と髭の長短針、ダリの目のコンビネーションが最高だ
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商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
「Salvador Dali Surreality Watch」 |
5,460円 |
大塚国際美術館 ミュージアムショップ |
■ URL
大塚国際美術館
http://www.o-museum.or.jp/japanese/
(ゼロ・ハリ)
2007/08/02 10:59
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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