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ケータイがステイタスだった頃 「ケータイホルスター」

 ほんの数年前、たとえば4年ほど前のあなたのライフスタイルを思い出してほしい。いまのようにケータイと共に暮らしていた読者は非常に少ないのではないだろうか? すでに日常になったこととはいえ隔世の感だ。

 そのあっというまの間にケータイ本体はさまざまなデザインや機能で現れ消えて、また、ケータイ用アクセサリも多く登場したが、筆者はケータイのケースというカテゴリではこれ以上強烈なモノを見たことがない。それが今回ご紹介したい「ケータイホルスター」だ。写真をご覧になっておわかりの通り、その装着図はまるで刑事物のドラマに出てくるショルダーホルスター、に、そのままケータイが入っている。かっこいいと思うかどうかは個人の感性次第であり、筆者にとっては実はそんなにかっこいいとは思えない。

 このケータイホルスターは、残念ながら市販されているものではない。まだまだ、ケータイを持っていることが結構なステータスでありPHSの登場前夜ごろだった時代に、パナソニックが販促物として秋葉原界隈でケータイ購入のおまけにしていた。筆者は特にパナソニックを使用していたわけではなかったが、店頭に飾ってあるのを見て、なじみの店員に頼み込み拝み倒して、なんとか手に入れた記憶がある。つい先日、自宅を掃除していたらひさびさに発見して懐かしい思い出に浸っていた。

 決して“すごく便利”というわけではない。現在のケータイはケースが必要というサイズではなく、ポケットに入るサイズにまで小型化している。だが、あのころのケータイに対しての期待感やそれを持つことのちょっとした優越感、そして、時代の高揚感が記録されているモノとして筆者には感じられる。

品名 製造元 価格
ケータイホルスター 松下通信工業(?)
非売品



(絵本 大)
2001/03/30 00:00

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