パイピング・ロック、シュプール、アードモア、ボルトン、カーライル、ブルック、フライトII、ベンチュラと聞いて、まったく関連が分からない人と、ピンと来る人の割合はどのくらいだろうか? 筆者もほんの半年ほど前までは、前者だった。Swatchグループに属する、1892年に創設された時計の老舗、米国ハミルトン社の作り出す腕時計は、現代でも米国映画で小道具として登場する機会が多い。中でも筆者は、アメリカンクラシックと呼ばれる1920年代~1950年代に発売された同社の製品の復刻版に惹かれ、特に左右非対称の「フライトII」や「ベンチュラ」を何としても購入したいと考えていた。
よく行くサンフランシスコのデパート「メイシーズ」の時計売場で「ベンチュラ」を発見した時は、見つけると同時に手はクレジットカードを出していた。ベンチュラのオリジナルモデルは世界最初のエレクトリック・ウオッチとして1957年に発表された。独特のアールデコ調デザインは、その後、キャデラックの1959年モデルのテールフィンをデザインしたことでも知られるデザイナー、リチャード・アービブの作品だ。ごく普通の革ベルト方式のモデルと、筆者の購入した、一見したところ革ベルトだが実はメタルベルトのようなアジャスト方式を採用したモデルの2種があるようだ。
品名 |
製造元 |
価格 |
購入場所 |
ベンチュラ(クオーツ) |
ハミルトン社 |
495ドル |
サンフランシスコ メイシーズ時計売場 |
(ゼロ・ハリ)
2001/03/29 00:00
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