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廉価版 電脳クラゲ水族館 「アクアロイド・タワー」

小さく精密なアクアロイド。太陽電池と推進機構が防水処理されてインテグレートされて封入されている

 一時、熱帯魚に異常に興味を持った時期があったが、なかなか奥が深くて、時間が必要で、販売店のタカピーな態度も影響して即座に熱が冷めた経験がある。「アクアロイド・タワー」は小さな水槽に食器洗い用の洗剤を1滴たらし、その中に小さな半導体で出来た「アクアロイド」クラゲを入れることによってハイテクだが癒し系のインテリアになるおかしな物体だ。

 技術に詳しい人なら「ああ、あれか……」と思いつく技術とわかるものなのかも知れないが、バリバリの文科系人間の筆者には、ただただ不思議でファンタジックな電脳玩具に映ってしまう。詳しい解説はウェブ上で専門サイトを主催している先人に任せるとして、要は太陽電池エネルギーを駆動推進力に変換する防水処理された「電脳クラゲ」なのだ。上位機種の元祖アクアロイドにはサカナタイプも存在するが、万年金欠病の筆者にはちょっと手が届かない。

 タワーの下部にはアクアロイドの栄養素となる光を発するハロゲンランプが装備されており、付属のACアダプターの力でステージ照明の様に赤や青、緑等の色が上に向かって放射されると、セロファンの様な物質で出来たアクアロイドのたくさんある足にそれらが反射し、ゆっくりと水槽の中を上下するアクアロイドはまさにインテリアとして、一部の人種にはたまらないほどファンタジックなのだ。また付属のマイクロフォンに向かって話をすると、照度に変化がおき、そのエネルギーがアクアロイドに伝達され通常とは違う少し派手な動きをリピートする。

 オリジナルのアクアロイドに手が届かなかった普通の人も、「アクアロイド・タワー」なら手が届く価格だ。直接照明をミニマムにしたリビングのオーディオ装置や自慢のパソコン装置の脇に置いて最も似合うインテリアだ。しかし、アクアロイド電脳クラゲは、しばらくすると、自らの運動で発する小さな気泡を身にまとってしまい、時々はタワーの上にプカプカと浮いて動作が止まってしまうことがある。そんな時は、タワーの上の蓋を開けて、割り箸で小さな体を優しくゆすってやると、気泡が飛び散り、再び元気に潜って行く。結構手間のかかる小動物なのだ。


マニュアルを見ながら20~30分で準備は終了する 自らの運動で気泡を身の回りに付けて、バランサーで調整していても浮力が勝ってしまう時がある 付属のマイクで声をかけると派手な照明とともに派手なアクションをする
品名 発売元 価格 購入場所
アクアロイド・タワー タカラ
3980円 横浜市都筑区 オリンピック



(ゼロ・ハリ)
2001/03/12 00:00

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