|
|
|
離れた無線LANにガッチリ接続、バッファローの電波バズーカ
|
|
|
|
バッファローのUSB無線LANアダプター「WLI-U2-SG54HP」、棒状の本体には吸盤がつく。ザラザラ面に吸盤を吸い付けるためのシールも付属している。ケーブルは本体側がL字で長さもノートパソコン向けという感じ
|
|
だいぶ古いバイオ・ノート505に貼り付けてみた。背中に大砲を背負っているような感じで、ノートパソコンにはあまり似合わないかも。ちなみに、電波の飛ぶ方向は棒の先方ではなく、棒に対して水平方向に円形
|
電波の飛びを強調する無線LANアダプタが発売されている。「WLI-U2-SG54HP」は、大型のアンテナを内蔵していると思われるボディに、USBケーブルを接続する無線LANアダプタ。吸盤でノートパソコンの背面に取り付ければ、“電波バズーカ”を背負ったノートパソコンということになろう。
しかしこの製品、ノートパソコンにはあまり役立ちそうにない。なぜなら、IEEE 802.11gの速度を活かせるUSB 2.0装備のノートパソコンなら、無線LANを内蔵していることが多いからだ。しかもWindows XP/2000対応なので、本来無線LANアダプタを必要とするであろう古いノートパソコンには対応しない。吸盤での固定も、ノートパソコンの表面が少しでもザラついていたら、付属のシールを貼ってからでないと吸着しないのだ。
そこでよくよく考えると、実はこの製品、実際には違う用途を狙っているのではないだろうか。たとえば、広大な敷地のお屋敷において、母屋に無線LANアクセスポイントがあり、別宅のパソコンから無線LANで接続したいなら、窓ガラスに無線LANのアンテナを貼り付けることが電波状態の点からベストだ。
ただ、IEEE 802.11b/gの2.4GHzともなると、市販の無線LANアンテナの同軸ケーブルの細さでは減衰も相当なのものになってくる。せっかく外部アンテナを装着しても、あの極細同軸ケーブルではアンテナのゲインを最大限活用できない場合もあるだろう。
その点、この無線LANアダプターは、無線LAN回路の高周波出力とアンテナがほぼ一体化。電波の減衰がほとんどなく、電波の飛びも受信も最良の状態に維持できる。しかも吸盤はガラスに貼り付けるの最適。そこから長めのUSBケーブルでパソコンに接続すれば、室内でも屋外の無線LANに最良の状態で接続できるのだ。USBケーブルは5mまで伸ばせるので減衰の影響もない。
「WLI-U2-SG54HP」の内部のアンテナがボディ内いっぱいに広がっているとすれば、水平方向へのゲインも、通常の無線LANアダプターよりも大きくなり、より遠くのアクセスポイントを確実につかむことができる。近所の無線LAN……ではなく別宅との無線LAN接続、近所の無線LANアクセスポイント……ではなく近所の公衆無線LANなどの接続に「WLI-U2-SG54HP」は最良の機器といえるだろう。
|
|
本体側のUSBコネクタはどこにでもあるmini Bタイプなので、汎用のA-mini Bケーブルや、USB延長を用意すれば、設置場所の自由度が高まる
|
青空がまぶしい窓ガラスに貼り付けてみた。ケーブルは付属のL字ではなく、汎用の長いUSBケーブルに取り替えてみた
|
製品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
WLI-U2-SG54HP |
バッファロー |
3,480円 |
ビックカメラ |
■ URL
製品情報
http://buffalo.jp/products/catalog/network/wli-u2-sg54hp/
(江須田)
2007/05/29 10:54
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
|
|