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続々と登場する巨大電卓をコレクションする

筆者が愛用しているブラウン電卓の6倍、ほぼVAIO TypeGと同じ大きさの電卓
 単なるウケ狙いか、それとも団塊の世代の大量退職に合わせた年金計算のためか、ネットでも街のショップでも巨大サイズの電卓を見かけることが多くなった。ネット上でも数種類の巨大電卓を見ることができるが、ボディカラーやサイズの違いは多少あるものの、ほとんどは中国の工場でアセンブリーされた同じ基盤を用いて、日本国内に多量に輸入されているモノだ。

 2年ほど前から一部で流行し始めた大型電卓だが、当初のモノと比較して最新のモノは、液晶の数字表示がボールド(太字)で表示され、コントラストも強いモノに進化してきている。ボディデザインも、計算結果を表示する液晶部分がリトラクタブルな構造となり、自由に見やすい角度にすることが可能となっている。

 筆者は、普段の机上計算には、ブラウン社のコンパクトな電卓「ET55」を使っている。レアなホワイト・カラーだが、発売後何十年経過しても、良い製品は使い勝手が抜群だ。実用性に裏打ちされた奇をてらわないデザインは、時代が経っても色あせない。

 電卓は小型化・省電力化することで、いつでもどこでも使える環境を実現し、普及してきた。しかし、行き過ぎたコンパクト化は逆に使い勝手を損なうことになってしまった。巨大な電卓は、そういう技術優先で実用性を軽視する製品へのアンチテーゼとして登場したジョーク製品なのかもしれない。

 とはいえ、巨大すぎるキートップやキー同士の間隔は、片手の指先で操作するには文字通り手に余るだろう。キー間隔の比率から考えれば、身長数メートルの巨人が使うイメージだ。

 筆者はこの電卓をかなり使い込んだ結果、パソコンのように机の上に置いて、両手で入力するのが効率的で快適であることを悟った。巨大電卓に採用されている大きな液晶画面と普通サイズのキーボードの組み合わせは、かなり現実的で良い電卓になりそうな予感だ。


少し昔の巨大電卓(黒)に比較しても最新版は大きなくっきりした液晶だ。写真下から、VAIO、1年以上前に買った巨大電卓、最新の巨大電卓(白)、ブラウン社のET55(黒と白) キー配列は全く同じ。液晶については、角度が変えられるだけで見やすさはまったく違ってくる

製品名 購入価格 購入場所
巨大電卓(A4サイズ) Webショップ デザインや仕様により
1,000~4,980円



(ゼロ・ハリ)
2007/05/23 10:45

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