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鞄を知り尽くした“通”に「ペローニ製アタッシュケース」
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高度な密閉度を革素材で実現しているペローニのアタッシュケース
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ご存じのようにイタリアは革加工製品が有名だ。本日ご紹介する筆者のお気に入りのアタッシュケースは、本国イタリアはもちろん、日本でも知る人の多いイタリアはフィレンツェの革製品ブランド「ペローニ」製だ。日本ではペローニと言えば、光沢のあるなめし革で作る丸いコインケースを思い浮かべる人も少なくないだろう。
鞄の定番でもあるアタッシュケースが一番ホットだったのは1970年代だろう。その昔は1950年代か1930年代だろう。ビジネスマン、ビジネスウーマンの鞄として、現代はブリーフケースが全盛で、ビジネストートがそれに続く勢いだ。筆者が衝動買いしたアタッシュケースもご多分に漏れず、今は余り人気のない鞄のカテゴリーではあるが、小銭入れと同様、堅牢で一体型の頑固な造りは極めてビューティフルだ。
トランクで有名なルイ・ヴィトン社のプレジデントに代表されるように、アタッシュケースではボトムとトップで構成される開放型の箱を2カ所の金属ヒンジで固定し、複数個の金属スナップロックで施錠する形式が一般的だ。しかし、ペローニのアタッシュケースには、無骨な金属部品はほとんど採用されていない。コインケースと同様、大きく丈夫な革を巨大な圧力で推し曲げ、立体の箱状構造に造り上げたものだ。一般的なアタッシュケースのように、木製のベースの上に複数の板状の革を縫合して立体に仕上げる手法とは根底から異なるのだ。そして、上下2個の箱状のパーツは、両開きの堅牢ジッパーで閉じられる。
精密な造りはジッパード・アタッシュケースとは思えない安定性と堅牢さとを持ち合わせている。床に置いても決してガタつかず、持ち手は丈夫で長時間の持ち歩きにも疲れない。唯一気になるのは、この丈夫さを実現するために重量が重くなっていることだが、ゼロハリバートンを持ち歩いている人なら軽く感じることは言うまでもない。国内にはあまり出回っていないので、ビジネス鞄にこだわりをもっている人には狙い目。多くの人の注目を集めることは間違いない。ペローニというブランドについては、アタッシュケースは知らなくても「あのコインケースの……」と言えば知っている人も多いだろう。
鞄から収容物を取り出すには、周囲を取り囲むジッパーを完全に開けなければならない。目的地に着くまでの間、頻繁に鞄を開け閉めするユーザーにはあまりお勧めできない仕様と言える。フォルダに挟んだたった1枚の書類も気軽に取り出せない構造は、不便ではあるが、その構造の堅牢さと確実さには脱帽する。ペローニのアタッシュケースは目的地から目的地に、確実にスマートにモノを運ぶための道具であり、アタッシュケースの多くを知り尽くしたユーザーにお勧めしたい。
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ジッパーを完全に開くとアタッシュケースは180度オープンする
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内面は総バックスキン張り、3本のペンホルダーは各々少し細すぎる
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製品名 |
価格 |
購入場所 |
ペローニ アタッシュケース |
105,000円 |
新宿 伊勢丹B1F鞄売り場 |
■ URL
ペローニ・フィレンツェ日本公式サイト
http://www.a-diamond.co.jp/peroni/
(ゼロ・ハリ)
2007/04/23 10:51
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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