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バナナ型電動消しゴムでテクノロジーについて考える
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バナナ的外観やイメージをした商品は、生活密着商品に多い
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意外に低カロリーで腹持ちもいいため、ダイエッターを中心に日本でもバナナを軽食代わりに摂る人が増えてきているようだ。以前このコラムでご紹介した携帯バナナコンテナの「バナナガード」も売り切れになるなど、バナナ人気は日本でも定着しつつあるのかもしれない。
本日は、バナナ型電動消しゴム「BANANA」をそんなバナナ大好き人間にご紹介したい。鉛筆の原理はもちろんご存じだと思うが、芯先で紙に文字を描くことで、芯の要素となっている黒鉛の粒子が紙の表面の凹凸にくっつき、線や文字として見える。一方、消しゴムは、その主要素となっている「可塑剤」というモノが磁石のように紙の表面に張り付いた黒鉛の粒子を吸い付けて取り除くのが基本原理だ。
普通の消しゴムは、利き手の指先につまんで、対象となる誤字や間違って引いてしまった線を、手を前後左右に小刻みに動かして黒鉛の粒子を吸着し、黒鉛粒子を抱き込んだ可塑剤の粉を周囲にまき散らしながら進行する。「電動消しゴム」は、その前後左右に小刻みに動かす手が面倒な人のために開発された、なまけ者のためのテクノロジーガジェットなのだ。
さて、多くのテクノロジー商品を見たり使ったりした経験豊かな人ならば容易に理解できるように、他の目的で開発された技術を組み合わせた商品の場合、メリットとデメリットが同時に発生するのはよくあることである。この点については、今回ご紹介する「BANANA」でも同様だ。
回転する道具は、電気ドリルにせよ、ハンドミキサーにせよ、ターゲットとの距離や接触面の関係が重要だ。強く押しつけすぎると、回転力が負けて停止してしまう。すなわち、「BANANA」の場合、メモ用紙に強く押し当て過ぎると、単4電池2個の非力なパワーゆえ回転は停止してしまう。基本は、ゴム先を紙の表面に密着させないのがコツなのだが、そうするとケシかすが周囲に勢いよくばら撒かれてしまうという結果を招く。
こうして飛び散ったケシかすをラクに片付けるために、BANANA本体のお尻の部分には粘着性のローラーが付属している。そして、やはりここでも、内側の消しカス収納部に落ちていかない、ローラーにこびりついた消しカスを指先で摘んで取り去る作業を行なう羽目になる。
しかし、これら一連の作業を行なうことで「テクノロジーとは人間にとって何なのか」を考えることができるなら安い買い物と言えるかもしれない。
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サイズ的に邪魔にならず、オフィスの机上や引き出しの中でも存在感がある
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全体の形状は手に収まりが良く、消しクズ吸い取りローラーもおおむね使いやすいと言っていいだろう
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電池カバー裏に取り付けられた予備イレーザー3個の収納は秀作だ
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製品名 |
発売元 |
価格 |
購入場所 |
ローラー付き電動消しゴム「BANANA」 |
サンスター文具 |
500円 |
渋谷LOFT |
(ゼロ・ハリ)
2007/03/26 11:06
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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