本日の一品住人を育てるオモシロ貯金箱「人生銀行」

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住人を育てるオモシロ貯金箱「人生銀行」

キューブ型のコロンとした貯金箱。500円硬貨しか使えないのが難点か

出だしはこんな感じ。3畳一間のひなびた部屋からスタート。画面には貯金金額はもちろん、貯金日数、現在時刻などが表示される

　「貯金箱」と聞くと、一昔前のアニメに出てくるようなブタの貯金箱を想像する人も多いはず。開ける時はカナヅチで叩き割るアレだ。しかしこのタイプのものは、幾ら貯まったか分からないし、壊したら二度と使えない。もちろん、底を開けてお金を出し入れできるタイプもあるが、開けてみないと中に入っている額が分からないのは、ブタ同様。しかも、底を安易に開けられるため、ついつい貯めたお金を使ってしまいがち。そもそも小さい箱にチマチマお金をいれる事自体がつまらないような……。え、根性が曲がってる？

　そこで今回紹介するのは、筆者のような歪んだ人格にもぴったり（？）な貯金箱、「人生銀行」だ。これは、お金を入れるごとに貯金箱の「住人」が成長していくというゲームのような貯金箱で、住人の未来は自分の貯めっぷりにかかっている。

　まず最初に貯金したい金額と目標期間を入力すると、その目標計画に応じてあらかじめ用意されたストーリに振り分けられる。筆者の場合は「ミュージシャン」。ロックスターに憧れる青年のストーリーで、3畳一間のひなびた部屋からスタートだ。

　最初は路上で歌っていても「雨が降ってきてサイアク」「誰も立ち止まってくれない」などだったが、貯金するにつれて、徐々にファンがついてきた。途中「オレ才能ない。音楽辞めるよ」なんて言って彼女とケンカしたり、事務所からスカウトがかかったりと、ストーリーが細かくて面白い。液晶が小さく、また画像がドット表示でかつ暗いのだが、昔のゲーム機のようなレトロ感はある（※編集部注、タカラトミーでは、液晶改善モデルを3月下旬から販売する予定）。

　このレビューを書いている時点でもまだ彼はメジャーデビューを夢見て頑張っており、この先が楽しみで仕方がない。ただ、この貯金箱は500円玉硬貨専用。「あぁ、500円玉が財布にないから今日は貯金できないや」なんて日や、逆に貯金したいが為に、わざわざ1,000円札をくずしてコーヒーを買い、500円を用意して帰宅する日もあった。

　なんだか本末転倒な気もするが、「彼の人生の続きを早く見たい！」という気持でやっているので、「貯金させる」というこの貯金箱の策略にまんまとハマっていることになるか？

　まあ、手っ取り早くマジメに貯金したい人は、給料天引きなどでちゃんとした銀行へ預けるのがいいだろう。けれど、これは「楽しみながら」「遊びながら」貯金したい人にはいいかもしれない。1人はもちろん、「10万円貯まったら旅行に行こうね」などと家族やカップルで貯めても楽しいだろう。


バイト先？の倉庫でもギターの練習中	始めてのライブハウス。お客がまばらだ


ちょっとグレードアップした部屋。ベットもあるぞ！	途中で貯金箱を開けたところ。貯金日数や金額が消え、リスタートされる

商品名発売元購入価格

人生銀行タカラトミー 4,987円

■ ＵＲＬ
　製品情報
　 http://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei-ginko/

（樋口晶）
2007/03/12 11:39

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