日本にも鞄のマニアは多いが、まだまだその鞄に取り付ける持ち主の名前やアドレス、メールアドレスなどを記載したラゲッジタグに凝っている人間は少ない。国内でこの手のラゲッジタグを見つけるなら、ポピュラーな文具店ではあるが、ときどき面白いラゲッジタグを販売している銀座の伊東屋は要チェックだ。
筆者は、ペンネームの通り、ゼロ・ハリーバートン社の2024合金を使用した金属製のアタッシェケースを数多く使っているが、なぜか日本にも世界にも、これら金属製のトランクやアタッシェケースにぴったりと似合うラゲッジタグはまったく見あたらない。海外に出かけるたびに、必ずと言ってよいほど鞄屋さんは覗くが、いまだ理想のラゲッジタグは見つけられていない。現在、毎日愛用のゼロ・ハリバートンに装着しているラゲッジタグも以前、伊東屋で見つけた欧州の有名なジョージ ジェンセン社製のネームタグだった。
今回のラゲッジタグも同じく英国が本拠のレクソンデザイン社の製品だ。海外製のラゲッジタグはそこそこ値が張るのが普通だが、購入したレクソンのラゲッジタグはたったの800円だった。クレジットカードや会員制のクラブカードを入れるような構造になっており、85mm×40mmのサイズは、比較的小振りな国産の鞄や小型のゼロ・ハリバートン社製アタッシェにもバランスを損なわずに取り付けられる。
ちょうど真ん中から、タグカバーと同じ大きさのアルミニウム製のオーナーズプレートをスライドして引き出せて、油性のサインペンなどで必要項目を記載できる。ゴム製のベルトはある程度の力を加えることによって取り外し可能だ。このベルトを、鞄の持ち手に巻き付け固定することでスマートなラゲッジタグとなる。鞄は格好良いラゲッジタグと組み合わせることで、センスが光る小物だ。日本製の鞄はすでに世界レベルをクリアしたと思うが、なぜかラゲッジタグは思い入れが感じられない商品が多いのが残念でならない。
品名 |
購入場所 |
価格 |
レクソン社製ラゲッジタグ |
銀座 伊東屋 |
800円 |
■ URL
・レクソン社のホームページ(英文)
http://www.lexon-design.com/
(ゼロ・ハリ)
2000/10/17 00:00
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