|
|
|
今どきのインテリアに合う一輪挿し。シンプルな「NEKKO」
|
|
|
|
筆者宅では一番無難な白をまず購入、リビングの出窓に飾っている
|
インターネットの普及、ネット人口の拡大、それに比例するかのようなオンラインショップの増加は、音楽の分野でインディーズミュージックをより広く、多くの人に認知させる結果となった。書籍や、フィギュアなど、個性やニッチ性が強いホビーの市場がインターネットと共にその市場規模が拡大したのは周知の通りだ。
一方、日本には、伝統的な琉球ガラスやクリスタル、竹などで作られた「一輪挿し」には素晴らしく芸術的なものがたくさんある。しかし、作家の減少と共に市場が縮小し、商品はいつの間にか芸術作品となり、高価な価格はより市場を縮小する悪循環の種となった。その結果、マンションのリビングや洋室に似合うような、低価格で、若い人の感覚に合う一輪挿しが存在しなくなった。それは人間と花との関係を希薄にする始まりだった。
多くのインテリア小物のWebショップへの登場とファン顧客の増加は、新しく若い日本の優秀なデザイナーの商品を、今までより、より多くの人の目に付くように劇的な環境変化をもたらした。環境変化はより大きな市場を創り、商品を購入する顧客とそれらを創る人、そして提供する人の良循環が始まった。
「NEKKO」(ねっこ)と呼ばれる一輪挿しは、植木鉢に植えられた植物の根を側面から透かして見たイメージをデザインした「アイコン」がそのまま一輪挿しになったシンプルなフラワーベースだ。縦横は12cm強で奥行きは5cm以下なので、机の上やキッチンのカウンターテーブル、洗面などの狭い場所にも簡単に設置できるサイズだ。
本体は割れやすい陶器製ではなく比較的軽い樹脂製だ。このため、割れる心配はなく、小さな子供がいる家庭でも安心して使用できる。汚れが付いても簡単に洗い落とせる点も便利だ。カラーは、ダークブラウン、ラベンダー、グリーン、テラコッタ、ホワイトの5色がある。廉価な商品なので、置く場所や活ける花に合わせられるよう、複数のNEKKOを揃えておくことも可能だろう。ネットの普及はいろんなモノをこの地球上から葬り去ったが、また同時に多くのモノを生み出したようだ。
「NEKKO」は、家電品やオーディオなどのプロダクトデザインをやっていた若い4人組の日本人デザイナーグループである「&design」(アンドデザイン)が作り出した。今までになかった、シンプルな中にも強い主張のあるブランドだ。今後も実用的でリーズナブルな価格帯のデザイナーグッズの登場に期待したい。
|
植木鉢の中の根っこを想像してできあがったアイコンを一輪挿しに
|
商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
NEKKO(一輪挿し) |
1,575円 |
銀座 伊東屋 |
■ URL
NEKKO製品情報
http://shop.h-concept.jp/shop/A119/QxD461VwC/syoinfo/62
デザイナー集団「&design」公式サイト
http://www.anddesign.jp/
(ゼロ・ハリ)
2006/11/06 11:00
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
|
|