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パソコンで観るワンセグ放送
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大きめのUSBメモリのような外観
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地上デジタル放送とともに開始された1セグメント放送、いわゆるワンセグは、対応する機器、とくに携帯電話の対応機種が続々発売されたことで、街中でずいぶん見受けられるようになってきた。電車の中でニュースを見るというような普通の使い方から、野球観戦でペナント争いをしている他球場の試合をチェックする、というような光景も見たことがあり、小型ラジオの代わりとして一定の地位を占めているようである。
携帯でのインターネットやラジオでも、速報性の高いニュースやスポーツの結果は確認できるが、やはり動画との情報量の差は格段に異なる。また、今までのアナログ放送と違い、鮮明な画像が見られるのも普及の一因と思われる。ただ、ワンセグ視聴機器でもっとも普及している携帯電話は、端末価格が高くやや大ぶりの端末となってしまう。また、視聴中のバッテリーの減り具合も気になるところだ。
そこで、チューナーのみをパソコンに接続して、廉価かつ電源の心配なくワンセグ放送を視聴しようという製品が「Di ALive」である。パソコンにはUSBで接続、本体にはチューナーとアンテナのみを内蔵し、視聴はパソコン上のソフトで行なう。市場の平均価格が12,000円前後と、携帯電話に比べ低価格な点も特徴だ。
本体の大きさは市販の小型ライターより一回り大きいサイズで、重さ25gととても軽量。USBポートの場所によっては張り出すような外観となるが、非常に軽量なので張り出してはいても本体がたわむようなことはない。
パソコンの背面にしかUSBポートがついていない場合を想定してか、専用の延長縦置きスタンドが付属している。USBバスパワーで駆動するので、チューナーユニットには電源が不要と手軽に使用できる。
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アンテナを伸ばした状態でライターと比較。USBコネクタは収納式。アンテナは根本部分で折り曲げることができるので、方向の自由度は高い
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専用の直立スタンドも付属
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あいにく自宅の電波状況が悪く、うまく接続できなかったので職場のパソコンでテストしてみた。デジタル放送だけあって画像は非常に鮮明。本来携帯機器での視聴を前提とした放送のためか画面サイズは小さいが、テロップの文字なども識別できるので実用上全く問題はない。専用ソフトウェアも、最初に視聴可能周波数帯をスキャンする手間があるがそれ以降は特に手間はなく、直感的に扱えるシンプルなインターフェイスとなっている。ウィンドウ切り替え時や移動時など、処理に負荷がかかるときには抽象画のような画面になって認識できなくなるが、それ以外ではおおむね滑らかな視聴が可能となっている。
さて、やむなく職場のパソコンで使用するような書き方をしたが、実はこれが本来の使い方である。サッカーの話で恐縮だが、録画予約を忘れた中継を視聴するという目論見だ。現状のソフトウェアは視聴のみしかできないが、後日のアップデートで録画も可能になるとのことで、ドラマの録画予約を忘れた同僚に恩を売ることもできそうだ。会社でのスポーツ中継観戦や、ノートパソコンで移動中の暇つぶしなど、いろいろと動画が楽しめそうな一品である。
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視聴ソフトはシンプルなインターフェイスになっている
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製品名 |
製造元 |
実売価格 |
Di ALive |
ロジテック |
12,000円前後 |
■ URL
製品情報
http://www.logitec.co.jp/products/1seg/ldt1s100u.html
(ナカムラ)
2006/10/31 10:58
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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