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小型軽量のハンディー無線機「VX-2」
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ワイドバンドレシーバー機能付きハンディトランシーバー「VX-2」
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ここ数年、何かとアウトドアで活動する機会が多くなってきている筆者。特にグループで活動している時に持っていると便利なのがハンディトランシーバーだ。最近は携帯電話のエリアも拡大されているが、まだまだ電波の届かない死角は多いもの。こういう時、トランシーバーを仲間同士で持っていると携帯電話のエリアを気にせず交信が行なえる。また、車数台で併走しての移動時など、事あるごとに携帯電話で電話していると通話料もかかってしまうが、トランシーバーであれば通話料は不要、携帯のデメリットを補う意味でも活用のチャンスはいくらでもある。
今まで筆者は免許不要の特定小電力無線機を使っていたのだが、交信範囲を広げる目的でアマチュア無線の資格を取ってみた。俗に4アマと呼ばれる4級アマチュア無線技士だが、この資格があれば特定小電力無線に比べたら遥かに大きい出力を扱う事ができるようになる。
購入したのはバーテックススタンダード社の「VX-2」。無線に興味の無い方にとってはそれぞれの機種の違いなどは分かりにくいのだが、筆者も資格を取るために少し勉強した程度。何を基準に選べば良いものか迷ったのだが、「交信したい周波数帯に対応していること」、「軽量コンパクト」、「ワイドバンドレシーバー機能」の3点が購入の決め手となった。
まず最初の周波数帯だが、一般的にメジャーな周波数である144MHz帯、430MHz帯に対応している。ここは多くの無線機が対応しているので選択肢に大きな違いは無いが、2つめの軽量コンパクトになると途端に機種が絞り込まれてくる。VX-2はアンテナを除く本体サイズが47×81×23mmという世界最小サイズ、重量132gという携帯電話と同じくらいのコンパクトさが魅力。重量400g級の無線機も存在し、最大出力などの面から見ればこちらに分があるのだが、やはり軽快に持ち運べ、使えることは出力が若干低いリスクを補うだけの大きなアドバンテージになるだろう。出力が小さいとは言え、免許不要の特定小電力に比べれば単純計算で100倍近い出力を出すことが可能なので、限られたエリアの仲間との交信がメインであれば別段問題になることも少なそうだ。
そしてワイドバンドレシーバーとは、受信に関して対応する周波数の窓口が広く、ラジオやテレビはもちろん、業務無線など飛び交っている電波をバシバシとキャッチすることができる機能だ。聞いた内容を第三者に話すことは法律で禁止されるが、今まさに自分の周辺を飛び交っている電波を拾ってスピーカーから流してくれるのはなかなか面白い。プリセットされているチャンネルを幾つか選択してみたが、中国のラジオなどがクリアに受信できたりしてしまい驚いた。電波ってのは条件が整うと本当によく飛ぶんだなぁと改めて感心した筆者である。
さてこの無線機の利用シーンだが、例えば登山などに携行し、普段は仲間との交信用として使い、休憩中にはFM放送の音楽番組をBGMに。天候が気になれば気象予報や防災無線で周囲の状況を確認といったように、これ1台で色々な活用の手段が生まれてくる。
使用するには前述の通りアマチュア無線技師の資格と、無線局の開局手続きを行う必要があるが、無線交信の趣味としても、アウトドアのお供としても活用できそうだ。
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携帯電話と比較してもコンパクトサイズ。持ち運びは非常に軽快だ
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レシーバー機能を使えば、無線による交信のみならず、テレビやラジオの受信も可能だ
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製品名 |
製造元 |
購入価格 |
購入場所 |
VX-2 |
バーテックススタンダード |
19,800円 |
富士無線電機 |
■ URL
製品情報
http://www.standard-comm.co.jp/amateur_index/vx_2.html
日本アマチュア無線振興協会
http://www.jard.or.jp/
(古宮 創)
2006/10/16 11:08
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