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日本古来の侘び寂びに光モノがドッキング「光るうちわ」

「光るうちわ」本体。外見だけ見ると、柄が太いだけの普通のうちわだ
 たまに海外のパソコン通販サイトを巡っていて驚くのは、いわゆる光モノ系のパーツがやたらと売られていることである。ファンやケーブル、果てはケース本体をピカピカ発光させたりと、まるでパソコンがネオン街と化したかのような大騒ぎである。それが何らかの機能追加や性能アップにつながっているならまだしも、単なるデコレーションでしかないところがミソである。

 日本製のパソコン周辺機器やAV機器であれば、寝室でもまぶしくないよう、液晶やLEDの輝度調整機能を装備するなどして、光量には気を遣っているのが一般的だ。しかし海外に目を向けると、こういった光モノ系がカテゴリとして成立しているという現状は、筆者の感覚からするとすごく謎である。お国柄の違いと簡単に片付けていいかは分からないが、侘び寂びを基本とする日本には、こういった光モノを好む傾向はまずないよなぁ、そう思っていた。

 そんな考えを根底から覆すのが、今回紹介する「高級 光るうちわ」である。うちわの骨の部分には光ファイバー、根元にはLEDが埋め込まれており、単4電池3本によってピカピカと光る。日本古来の侘び寂びを感じさせる光り方では決してなく、やはりどちらかというと目立ってナンボの海外パソコンパーツ系の光り方だ。和洋折衷と言えば聞こえはいいが、なにかしらのカルチャーショックを感じさせられる製品である。

 もっとも、光ることに関して実用性がゼロかと言われるとそうでもない。これだけハデに光ってくれれれば、顔が見えない暗い場所でも、相手がこちらを容易に見つけてくれるのに役立つだろう。集合の目印に使ったりと、夏祭りや臨海学校などで活躍すること請け合いだ。

 とはいえ、これを持っていると周りの人がモーゼの海割れのごとくサーッと道を開けてくれそうな気もするので、目印として使う意義があるかどうかは分からない。あと、デートや肝試しなどでは、雰囲気がぶち壊しになるので、TPOに合わせて利用したほうがよい気もする。まぁ、うちわひとつでTPOに言及するのも、なんかヘンな気がしないでもないけれど。


虹色に反射する裏面。「族仕様」のカー用品のようだ 柄の部分に単4電池が3本収納されている

緑・赤・青の3色に発光する。これがフレームを伝ってうちわ全体を光らせる仕組み 実際に暗いところで発光させた。侘び寂びとはちょっと違う、独自のシュールさを醸し出している

製品名 発売元 実売価格
高級 光るうちわ アルカディア 1,575円



URL
  アルカディア
  http://www.arcadia-ueda.co.jp/


(kizuki)
2006/08/18 11:04

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