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人間の弱点、後方視界をカバーする「BIKE PEDDLER」
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自転車乗りの後方視界を人間の能力を超えて拡大する
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一般的な書籍によると、われわれ人間の視界は片眼で160度くらい、両目で200度くらいになるらしい。確かに普通にしていると真横より少し後側を通過する人を視野の端っこに認知できる。両眼の位置がどういうコンビネーションでどの位置に取り付けられているかで、視界の中で、立体をや距離感を判断する重要な要素になるらしい。そういう観点で見れば、人間は、前に向かってスピーディーに行動できる攻撃的な狩猟動物なのだろう。
しかし、前向きで積極的な動物の代表選手である人間にもいろいろ弱点はある。最も大きなものは、確実に前面に取り付けられた2個の眼は背後の変化に疎いことだ。当然、その不利をカバーするために人間の首は素早く後方に回り、視界をスイッチことができる。しかし、それは同時に前方視界を失う事を意味する。要するに、人間は常に360度視界の内の200度、即ち全方位の55%しか一時的には見ることができないのだ。
そのため、群衆の中で背後から迫ってくる前カノ、オフィスで後方から接近してくるボス、そのいずれもが「突然視界に現われる」というシチュエーションになってしまう。
そこで、知恵ある人間は、そんな悪条件を事前に察知し対応するために、視界のカバレージエリアを拡大する多くのアイディアを思いついた。バックミラーやカーブミラー、ジョークで売られていたオフィスのデスクトップPCに取り付けるバックミラー。プアマンなら、Windowsアクセサリーの中にある「コマンドプロンプト」の真っ黒な画面も類似した機能を提供してくれる。
ヒトの弱点である後方視界をカバーすべく、後方視界を獲得するためのヒト専用バックミラーが発売されている。スタンフォード大学からすぐ近くにある、大きな自転車ショップで購入した「BIKE PEDDLER」と名付けられた商品がそれだ。一見すると、歯医者さんが患者の歯を診る道具に似ているが、自転車に乗る人のサングラスや眼鏡に取り付ける小さなバックミラーだ。
真鍮製の針金とパイプで作られたフレームは、3カ所で角度を変えたり、捻ったりして最適の後方視界位置を設定可能だ。少し残念なのは、ミラー部分が歪みのないガラス素材ではなく、アクリル系のミラーであるために、前方視界に比べ、ミラーの反射で見ることのできる後方視界は少し精度において劣る点だ。
人間の眼はスピードと共にその視力が落ちてくることは周知の事実であり、自転車でスピードを上げると同時に、迫り来る前方視界も狭くなってくる。ほぼ同じように、BIKE PEDDLERを通して遠ざかる後方の景色も適正な視力が働いているとは思えない。実際の使用にあたっては、自由に動く首を少し捻ってリアルなシーンを両目で確かめてから、道路に漕ぎ出すのが安全かもしれない。どちらかと言えば、本来の使い方ではなく、亜流の使い方で楽しみたい本日の一品だ。
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本体3箇所のリトラクタブル機構を駆使して最良の後方視界を確保する
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ベストチューンを終えた筆者のBIKE PEDDLER。片目で前を、残りの眼でBIKE PEDDLERを介して後方視界を見られるようになれば使える。
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商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
BIKE PEDDLER |
14ドル99セント |
米カリフォルニア州スタンフォードの自転車屋 |
(ゼロ・ハリ)
2006/07/24 10:59
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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