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オロビアンコらしくないオロビアンコのアタッシュで個性を主張する
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オロビアンコと聞いてもにわかには信じがたい、オロビアンコらしくないアタッシュケース
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ここ2~3年、国内の一部で盛り上がっている「オロビアンコ」というファクトリーブランドをご存じだろうか。新進ブランドとして知る人は知っているが、一般的な社会的認知としては、ほとんどの人が知らないというのが現状だろう。「オロビアンコ」では、某デザイナーズブランドの高価な電卓専用ケースを提供したり、鞄以外のジャンルでも積極的に活動している。
本日は、知る人ぞ知るオロビアンコの代表的な製品、ブリーフケースやトートバッグではなく、なんと革素材はほんの一部だけで大半はABS樹脂製という「オロビアンコのアタッシュケース」をご紹介したい。
革素材の鞄は手入れしだいで何年も使え、使えば使うほど価値が上がりそうだ。しかし、日本では、気候的特徴である梅雨がある。筆者もこれまで、梅雨の時期にはゼロハリバートン社やリモワ社のアタッシュケースを利用していたが、体力の低下と共に本体重量の軽い鞄を探す必要があった。雨に強い革もあるとは知っていても、好みのデザインで雨にも強い革鞄はなかなか見つからない。
そんな時に、偶然、新宿伊勢丹メンズ館の地下鞄売り場で見つけたのが、オロビアンコのアタッシュケースだった。一見して、軍隊などが機材の運搬に使用することの多いペリカン社の密閉型トランクに類似しているが、OEM商品ではなさそうだ。
どちらかと言えば中性的な印象が強いオロビアンコ・ブランドの代表的な鞄ラインアップとはかけ離れた、堅実で実用一点張りのデザインだ。ペリカン社のトランクと同じように、ガスケット構造で内部の密閉度が高く、気圧差で鞄が開かない時のために蓋側中央には気圧調整の回転バルブが用意されている。
ずっと眺めていても、このアタッシュケースが「オロビアンコ」製であることを感じるところは皆無だが、持ち手の革カバーと、本体の前面・背面中央には革の丸いプレートが取り付けられている。前面プレートの革には「orobianco」のロゴマークが、背面にはご丁寧に「MADE IN ITALY」と記されている。いずれも本来のOEM元と思われるメーカーのロゴを貼るべきところにオロビアンコのプレートを取り付けたように見える。オロビアンコのプレートの方が少しサイズ的に小さいのだ。
しかし、筆者はこのオロビアンコらしくないアタッシュケースをかなり気に入っている。その軽量さと、蓋を開くと何の仕切りもポケットもないシンプルで適当な構造、雨など一滴も入る隙のない密閉機構。すべてが、標準的なオロビアンコのブリーフケースが絶対に持ち得ない特徴ばかりだ。「人とは違うモノが欲しい!」と日夜考えている読者諸兄なら、誰もが持っているオロビアンコのADAMELLOやLONDRAなどのブリーフケース以外にも眼を向けてみてはいかがだろうか。
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頑固なハードシェルケースは梅雨時の日本では最高に力を発揮する
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素性を主張するロゴマークと、少し下地が見えるイタリア製の誇示
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商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
オロビアンコ アタッシュケース |
約2万円 |
新宿伊勢丹 地下1階鞄売り場 |
■ URL
オロビアンコ公式サイト(英文)
http://www.orobianco.com/
(ゼロ・ハリ)
2006/07/21 11:01
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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