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多くの選択肢を用意する米国を見習いたい「オーディオブック」
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PLAYAWAYの操作ボタン部分。シンプルで扱いやすい。標準イヤフォンも付属するが筆者は自分の好みで別売品を使用
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筆者の場合、米国の大型書店「BORDERS」や「BARNES & NOBLE」での最大の楽しみというと、日本と比較して多くの商品がある栞(ブックマーク)やオーディオブックということになる。とくに、オーディオブック(文字印字の書籍ではなく内容を録音で聞かせるモノ)の品揃えは日本とは比較にならない。
これは、全盲の人はもちろんのこと、高齢になって老眼や白内障などの目の障害から書籍を長時間読むことが不自由な方から見ると、大きな日米環境格差と言えるだろう。日本では滅多に見かけることのないオーディオブックだが、米国では、その年のベストセラーを中心に、映画化された話題の書籍などが、タイムリーに適価で提供されている。
そうした商品の代表選手が、モバイル・オーディオ・ブックを単体で実現しているFINDAWAY社の「PLAYAWAY Digital」だ。具体的には、エンベッドされたメモリに、たった1つだけコンテンツをデジタル録音した「モバイル・オーディオの専用ブック」というハードウェアだ。
好みの音楽を入れ替え可能なiPodをはじめとした携帯音楽プレーヤーに対して、「PLAYAWAY Digital」はコンテンツの入れ替えはできない仕様で汎用性には欠ける。しかし、そのぶん扱いやすく、書籍に必要な、章飛ばしの早送りや巻き戻し、ボリューム調整や、ブックマーク機能など、必要なモノが扱いやすいユーザーインターフェイスで提供されている。コンテンツの入れ替えができないので、モバイル・オーディオブックの表面には、市販されている書籍の表紙とまったく同じデザインが印刷がされている。
筆者は、ラスベガスの空港内書店で、ニューヨークタイムズでベストセラーとなり、全米で話題になった「KITE RUNNER」のPLAYWAYを本物の書籍と同時に購入した。
人類の大事な文化である書籍は、全ての人が平等に楽しめるように、聴覚など、目以外の感覚から脳に伝わる手段も提供すべきモノだろう。PLAYAWAYは、多くの手段を提供する米国市場の一端を示す一品だ。追いつけ日本!
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早送りや巻き戻し、音量調整、ブックマーク機能ボタンなどが配置
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背面は書籍表紙とまったく同じデザイン。ストラップも標準で付属する
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商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
PLAYAWAY専用オーディオブック 「KITE RUNNER」 |
39ドル99セント |
ラスベガス・マッカラン空港内 Barnes & Noble 書店 |
■ URL
PLAYAWAY商品情報(英文)
http://www.playawaydigital.com/whatisit/index_flash.aspx
(ゼロ・ハリ)
2006/07/07 11:05
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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