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抜けない「鍵付きLANケーブル」でセキュリティを強化

鍵付LANケーブル本体。3mと5mがラインナップされている
 個人情報の漏洩がニュースにならない日はないご時世だが、報道されている事件を見ていると、私物のパソコンを会社に持ち込んで使用したことが原因になっているケースは数多い。パターンは大きく分けて2つあり、私物のパソコンを日常的に仕事に使っているパターンがまずひとつ。もうひとつは、自宅で作業するデータをコピーするために、私物のパソコンを一時的に会社のネットワークに接続したというパターンだ。

 こういったインシデントへの対抗策として、一般的にはActive Directryのような認証システムの導入が考えられるが、即効性があるのは、システムを管理する側がハブの未使用ポートを物理的に塞いでしまうことだ。紙を張るとか注意書きをするとかいったレベルでなく、専用の工具で塞ぐのだ。こうすれば、ポートが空いているからといってパソコンをつないでみる輩は排除できるし、第三者から見てもきちんと管理している証明になる。

 しかし、未使用のポートを物理的にブロックしても、いま差してあるLANケーブルを抜き、そこにLANケーブルを差し込まれてしまえばお手上げである。RJ45仕様のLANケーブルであれば、コネクタの着脱は工具がなくても簡単に行なえる。ケーブルを抜いてできたポートにパソコンや無線LANアクセスポイントを接続してしまえば、いくら他の空きポートをブロックしていても意味がない。

 このような場合に便利なアイテムが、今回紹介する「鍵付LANケーブル」だ。本製品をLANポートに差し込んだ後に鍵を半回転させれば、コネクタが物理的にロックされ、ケーブルを抜くことができなくなる。無理に抜こうとすると、おそらくハブやルータそのものが破損してしまうだろう。興味本位での私物パソコンをつないでみるような輩は、高い確率で排除できるはずだ。

 鍵の機構部分が少々出っ張っているため、ポートの上下に干渉する可能性はないではないが、ポートが上下2列になっているハブでない限り、問題なく使えるはずだ。企業のシステム管理者は、ドメイン認証などといった大掛かりなセキュリティの導入の一方で、こういった物理的なセキュリティ対策も行なってみてはいかがだろうか。


コネクタ部のアップ。一般的なRJ45仕様のコネクタに、鍵がくっついた形状 コネクタ部のアップ。一般的なRJ45仕様のコネクタに、鍵がついている

鍵を回すと、ツメが飛び出してロックされる。ほんの数ミリ程度のツメだが、抜け防止の効果は絶大

製品名 発売元 購入価格
PTC-LPLGシリーズ プリンストン・テクノロジー 5mで6,000円程度



URL
  製品情報
  http://www.princeton.co.jp/product/network/ptclplg.html


(kizuki)
2006/06/13 11:00

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