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オヤジに口臭を自覚させるひとつの試み
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「フレッシュキス」本体。全長10cm弱のスティック状の筐体。単4電池で動作する
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面と向かって人に伝えにくいことは数あれど、その中で最たるものは「口臭」に関することではないか。「髪に寝癖がついてますよ」――これは言える。「口元にごはんつぶがついてます」――これも言える。でも「あなた、口が臭いですよ」はちょっと言えない。相手が上司であればまず絶望的だ。そのせいか、口が臭い人に出会うと、人は無意識に数歩後ずさるという行動をもって和を成す。
なぜ口臭について人に指摘しにくいか。それは歯磨き習慣の怠りなど、相手の生活習慣の乱れを指摘する行為に他ならないからだ。髪型の乱れやごはんつぶの付着など、日常のうっかりミスとは少々次元が異なる。人の根幹たる生活習慣の乱れについて、部下からズバリ指摘されたらどう思うか? いつも酒の席では無礼講を許してくれる心の広い上司であろうと、コトがコトだけに、どんな方向に飛び火するかわからない。
かといってこの問題をスルーし続けていても、精神的にストレスが溜まる。口臭を指摘する行為は、一見シンプルな言葉の投げかけに見えて、予測のつかない展開への対応力が求められるのである。
そんな悩みをお持ちの方にお勧めするのが、今回紹介する口臭チェッカー「フレッシュキス」だ。もちろん自分で使うために購入するのではない。ターゲットは口臭がきついあのオヤジだ。
使わせる方法はいろいろある。同僚たちで使い回すフリをして、何気なく話題をフッてみる。あるいは、誰かからのプレゼントよろしく机の上に置いておく。要は何とかして使わせ、己の口臭を自覚させるよう仕向けるのだ。
うまく計画が成功し、「オレの口って臭いかなぁ?」と意見を求められた時に初めて「自分は鼻が悪いんですけど、誰々が言ってましたね」などと白々しく応対すればよい。責任の大部分を臭いチェッカーが肩代わりしてくれることで、あなたの責任は20%くらいまで低下するかもしれない。あらかじめ同僚を巻き込んでおいて、いっしょに同意させてもいいだろう。
まぁそんなわけで、本製品は、言いたいことを面と向かって言えない現代人にとって、コミュニケーションツールとしての役割も持っているのではないか、と思えてしまうのだ。いやホントに。
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製品パッケージ
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息をふきかけると口臭を4段階で表示。口臭ありと判定されると、キャラクターの表情から笑顔が消えるらしい。なんとか撮影しようとしたが、筆者の環境では出現しなかった。餃子でも食うべきだったか
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製品名 |
実売価格 |
発売元 |
フレッシュキス |
2,079円 |
タニタ |
(kizuki)
2006/06/09 11:10
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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