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モバイルの留守番に、LAN接続のハードディスク
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背面にはeSATAコネクターが見える。eSATAコネクターを持つ外付けのHDD(左)が接続できる
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外でノートパソコンを使うことが多くなると、必ず問題になるのがデータの格納場所だ。データは持ち歩けば万一のアクシデントの際に紛失や流出という問題につながる。かといって、家に厳重にしまっておくだけでは何の役にも立たない。また、データの置き場所も重要だ。パソコン本体のハードディスクに置くと共有などで取り出せてよいが、そのデータを取り出すにはいつもパソコンの電源を入れておかねばならない。パソコンの消費電力や発熱はいまや相当大きなものとなっており、意味なく電源を入れておくのは無駄が大きすぎる。
そこで、そんな用途に最近流行の「NAS」などと呼ばれるLAN接続のハードディスクを使ってみた。このジャンルの製品は何年も前から存在し、数々のバリエーションがある。今回導入したのはシリアルATAに対応したアイ・オー・データ機器のHDL-GXシリーズ。
家に設置しておけばLANに接続するだけで使える。無線LANアクセスポイントと無線LANを搭載したノートパソコンなら、何も線をつながなくてもHDDにアクセスできる。さらに、VPNに対応したルータを使えば、外から中のデータにアクセスすることも可能となる。
と、ここまでがLAN接続ハードディスクならどの機種で同じだ。この製品ならではの特長として、HDDがシリアルATAに対応していることだ。内部HDDだけでなく、外付けもeSATAコネクターによりシリアルATAが使える。いままでは外付けはUSB 2.0が主だったが、HDDを直接扱えるインターフェースなのだ。そして、モバイル用途でうれしいのは、USBメモリやマスストレージクラスに対応したデジタルカメラのデータをすぐに吸い出すことができる点だ。
たとえば、いまから出かけようとしている時、デジタルカメラのメモリがいっぱいで予備もなく、パソコンを立ち上げている時間もない場合は、USBで接続すればすぐHDDにコピーができる点だ。年月日と時間によるフォルダ名で保存されるため、ファイルが消される心配もなく、重要なデータならミラーリングしているHDDに保存だって可能だ。
ただ、NASで肝心の信頼性や安定性はしばらく使い込まないとわからない。過去に使ったNASでは2週間ほどでアクセスが不安定になることが多く、できれば操作画面に「再起動」が欲しかった。残念ながら、このHDL-GXにも「再起動」はない。ルータでさえ再起動がついているのだから、外出しっぱなしで使うためにもぜひ再起動の機能をつけてほしい。
とりあえず、多少の不満はあれど、筆者はHGL-GXシリーズの便利さを実感している。NASはモバイラ利用の多い人こそ使ってみるべき。各社からさまざまな製品が出ているので、自分に合った1台を選べるはずだ。
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前面にはコピーボタンなど、便利な機能を持つボタンがある
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ブラウザでアクセスする操作画面。シャットダウンはブラウザから操作するだけなので面倒だ。「再起動」がないのはリモート使用が多いユーザーには痛い
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商品名 |
発売元 |
購入価格 |
HDL-GX250 |
アイ・オー・データ機器 |
32,800円 |
■ URL
製品情報
http://www.iodata.jp/prod/storage/hdd/2006/hdl-gx/
(江須田)
2006/06/07 12:13
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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