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これで安心!? 錠前付きのクラッチバッグ

札束や宝石、小銭等をいっぱい入れても鍵付きだから大安心!?
 筆者は、米国を訪れると必ず一度はこの手の超大型文具店チェーンにアシを運ぶ。広大なお店のどこかで、日本ではお目にかかれないような商品を見つけることができるからだ。今回ご紹介する一品も、たまたま立ち寄った米西海岸の田舎町にある大型文具店で手に入れた。

 ほんの少しデザインは違うが、「LOCKINGセキュリティバッグ」は、日本国内でも見かけることがありそうなデザインだ。筆者のイメージでは、商店主が一日の売り上げを収納しておく、布製のクラッチバッグ風のデザインに近い。当然、大小お金の出し入れを行なうわけだから、そこには丈夫なジッパーが付けられている。「LOCKINGセキュリティバッグ」が他の同様のモノと大きく異なるのは、そのジッパーの終端にとてつもなく頑丈で大型のオリジナル「ロック機構」(錠前)が装備されていることだ。

 小金持ちでもない筆者だが、お金を持ち歩く人が錠前にこだわる気持ちは理解できる。「LOCKINGセキュリティバッグ」は、そういう人達の「心配の種」を少しでも減らそうという気持ちが思いつかせた商品だろう。持ち歩く時だけではなく、自宅やオフィスにお金を置いておく時も同様だろう。筆者の自宅近くの下町では、まだまだ店先で、売り上げを入れておく小さな金属製の手提げ金庫をみる機会も多い。

 欧米では、鍵付きの冷蔵庫まであるように、「罪を犯させるきっかけを与えないことが大事」という考えがあるようだ。これも、そうした考えを反映した製品かもしれない。お金の計算が合わなくなった時などに、家族やオフィスの同僚など周囲の人間に余計な疑いをかけずに済む。

 そんなわけで、平時の安全な時には、それなりの便利さと気分的安全感を提供してくれる「LOCKINGセキュリティバッグ」だが、いざ、緊急時となるとその一体型でモバイル度の高い機能的デザインは、皮肉なことに、盗る側の大きなメリットにもなってしまう。日本国内でも、キャッシュディスペンサーまるごと盗む犯罪が登場してくるご時世だ。

 「LOCKINGセキュリティバッグ」は、「便利」と「安全」というなかなか両立しがたい現代の2つのキーワードを久しぶりに考えさせてくれる一品だ。男性のクラッチバッグ携帯率が高いと言われる関西圏で売れるかもしれない。考え方によっては、ヴィトンやグッチのクラッチバッグよりお金持ちに見える可能性も高いだろう。


ジッパーのつまみを押さえ込む形式の新型強力錠 LOCKした状況。丸ごと持っていくのは簡単だが、中身だけを抜くことは難しい!

商品名 購入価格 購入場所
LOCKINGセキュリティバッグ 約20ドル シリコンバレー Office Max



(ゼロ・ハリ)
2006/04/24 11:00

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