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レーベル面にレーザー印刷! LabelFlash対応DVDマルチドライブ

Labelflash対応DVD-Multiドライブ「DVR-ABN16L」今回は内蔵型をチョイス

Labelflash機能を使ってレーベル面に描画するには、この専用メディアが必要だ
 東芝製HDDビデオカメラ「gigashot」を買ってからというもの、主に趣味の分野で大活躍している。自分や仲間のスポーツ活動を撮影し、オーサリングしてDVD-Rに焼いて渡すとなかなか好評なのだ。

 しかし筆者のメインマシンに搭載されているドライブは、DVD-Rの書き込みが等速と、今となっては満足できない性能。1~2枚作るくらいならば我慢して使えていたのだが、これが10枚20枚という単位でとなると非常に大変だ。仕事が終わり、帰宅すると同時にパソコンの電源を入れ、DVDを焼き始めたらご飯を食べて、またDVDを交換してお風呂、寝る前にもう1枚……。手間が掛かる上に1日3~4枚作るのが限界なのだ。

 一昔前は結構な値段だったDVDマルチドライブも価格がこなれ、内蔵ドライブであれば7,000~8,000円代、外付けでも10,000円~15,000円で購入できるようになってきている。ここは時間を金で買おう、ということでお店をぶらぶらと物色、ちょっと面白そうな「Labelflash」に対応したアイ・オー・データ機器製のDVDマルチドライブ「DVR-ABN16L」を購入した。筆者の購入したドライブはATAPI内蔵型だが、USB2.0の外付けタイプとして「DVR-UN16L」も発売されている。接続の体系が異なるだけで、性能は同一だ。

 Labelflashは、ヤマハと富士写真フィルムが共同開発した、DVDメディアのレーベル面にデータ記録用のレーザーを用いて描画する技術。Labelflash対応の専用メディアは、レーベル面の表面0.6mmに青紫色の描画層があり、レーザーによって色素の濃淡を変化させる。レーベル印刷というとインクジェットプリンタでレーベルに印刷する方式が一般的だが、Labelflashの場合はプリンタが不要なことに加え、描画層の外側はポリカーボネイト層でコーティングされているので保存性もよく、高品位、高級感が出せるのがポイント。描画の仕組みそのものは異なるが、市販されている音楽CDのようなレーベルを作れてしまう。

 Labelflashへの描画は、専用メディアを裏返しにしてドライブに挿入し、専用ソフトでレーベル面のデザインを行なった後、焼き付け処理をする。描画に掛かる時間は5~20分と、インクジェットプリンタよりも時間はかかるが、その分、仕上がりは「綺麗」の一言。手作り感を感じさせない出来栄えになる。長期保存したいホームビデオや、贈答品として編集したビデオなど、ここぞという時に活用すると質感がグっと増すだろう。

 前述の通り、Labelflashの描画は専用メディアが必要になるのだが、DVD-R 16倍速対応のLabelflashメディアの価格は290円。国産DVD-Rメディアの単価平均は100円以下なので、メディアのコストとしては3倍程かかってしまうのがネックだ。また、現時点で発売されているLabelflash対応メディアはDVD-Rのみ。DVD-RWやDVD-RAMのメディアでも対応製品が出てくれると嬉しいところだ。

 基本性能としては、DVD-RとDVD+Rが16倍速、DVD+R DLとDVD+RWが8倍速、DVD-R DLとDVD-RWが6倍速、DVD-RAM(カートリッジ非対応)は5倍速など、標準クラスと言えるだろう。DVD Movie Writer SEやB's Recorder Securityなど、必要となりそうなソフトウェアも同梱されている。また、BS・地上デジタル放送を録画したコピーワンス放送(CPRM)を再生に対応するソフトも付属しているので、パソコンでの映像再生環境を充実させたい方にもお勧めしたい。


付属の「labelFOLiO for Labelflash」を使ってレーベル面をデザイン中 レーベル描画の例。インクジェットプリントとはまた違う仕上がりで綺麗だ

品名 発売元 購入価格 購入場所
DVR-ABN16L
(5インチベイ内蔵型・ホワイト)
アイ・オー・データ機器 9,800円 ヨドバシカメラマルチメディアAkiba



URL
  製品情報
  http://www.iodata.jp/prod/storage/dvd/2005/dvr-abn16l/


(古宮 創)
2006/04/20 10:59

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