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靴を履いてから忘れ物に気付いた! そんなアナタに「オーバーシューズ」

オーバーシューズの外観。こうして見ると、一般的な黒いスリッパだが……

一般的な紳士用サンダル(奥)と比較することで、そのドデカさがお分かりいただけるだろうか
 サイズで言うと30cmはあろうかという巨大なスリッパ「オーバーシューズ」。足が大きい人のために作られた特製スリッパ、というわけではない。外出時、玄関で靴を履いてから「あっ、サイフ忘れた!」「カギがない!」と忘れ物に気づいた際、靴の上からこれを履くことで、靴のまま部屋に戻ることができる専用スリッパなのだ。

 外出するために時間をかけて靴を履いたあと、忘れ物に気づいた時のショックは筆舌に尽くしがたい。今履いたばかりの靴をまた脱ぎ、さらに直後に同じくらい時間をかけて履き直す。この時間の浪費は、日々慌しいスケジュールの中で生活を営む我々にはあまりにも過酷であり、屈辱でもある。便座が上がっているのに気付かず洋式便器に座ろうとしてしまった悲劇や、ナイスな湯加減と信じ込んで真水風呂に突撃してしまった悲劇と並び、平和な日常から一瞬にして地獄へと突き落とされる「日常に潜む三大悲劇」の称号を与えたいほどである。

 悪戦苦闘して履いた靴をいまさら脱ぐ、負け犬感に耐えられず、雪山の急な斜面を進むがごとく、エッジを利かせた怪しい歩き方で、靴のまま忘れ物を取りに戻った経験は誰もがあるに違いない。家族が在宅していれば取ってきてもらえばいいが、家族が不在だったり、そもそも一人暮らしだったりする場合は、この展開から逃れる術はないに等しい。

 本製品を玄関に一足用意しておけば、そのような悲劇的な展開から確実に逃れることができる。これぞまさに渡りに舟、九死に一生、万人の役に立つスーパーアイテムというわけだ。

 とまぁ、製品が製品なので、上の各種表現もついでにオーバーにしてみたが、とにかくサイズが尋常ではないため、玄関での置き場所に困ってしまうのは難だ。また、靴の上から履くという構造上、きちんと履けているかどうか感触が伝わりにくく、室内で方向転換した際にスポッと脱げても気付かず、しばらく土足で歩き続けていた、という本末転倒な事態も起こりうる。一家に一足用意しておくに越したことはないが、まずは忘れ物防止策を考えるのが先決のようだ。


紳士用ビジネスシューズ(左)との比較。ビジネスシューズのサイズは26.5cmだが、それよりさらに巨大 実際に履いてみたところ。靴の上からスッポリ履け、そのまま室内を闊歩できる。履いている感触が足の裏から伝わってきにくいのが難点だ

品名 購入価格 購入場所
オーバーシューズ 2,625円 東急ハンズ三宮店



(kizuki)
2006/03/07 10:37

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