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改造の必需品になるか、200円のハンダ吸い取り器
“100円ショップ”のダイソーで買った「ハンダ吸い取り器」(価格は210円)
吸い取り器、と言っても、ポンプのようなもの。ボタンを押すと勢いよくポンプが戻って溶けたハンダを吸い込む
最近、マザーボードが壊れた。いい加減古いものなので、お役ご免ということにしようと思うが、Webサイトをあちこち見ていると、マザーボードを直す人もけっこういることに気づいた。
故障の原因の1つとして、コンデンサーがパンクしていることが多いそうで、コンデンサーを交換すれば直ってしまうという話がある。そのコンデンサーを外すときに必要なのが「ハンダ吸い取り器」だ。
「ハンダ吸い取り器」の仕組みは簡単で、強めのバネの力で空気を吸い込むピストンのようなもの。これを、ハンダゴテで溶かした状態のハンダに近づけ、ボタンを押すとバネの力で一気に吸い取ってしまうという、単純明快でわかりやすい道具なのだ。
「ハンダ吸い取り器」は意外に高く、2,000円程度のものを見かけていたのだが、激安工具の宝庫であるダイソーでは、210円のハンダ吸い取り器が売られていた。試しに購入して使ってみたところ、数千円の「ハンダ吸い取り器」と何ら変わることなく利用できた。今よりもずっと若いころ、基板からICを外すために無理してこの工具を買った自分と比べ、現代はなんと良い時代になったのだろう。
さて、実際に「ハンダ吸い取り器」でマザーボードの修理するのはなかなか難しい。片面基板であれば「ハンダ吸い取り器」で簡単に部品は外れる。しかし両面基板となると、基板の両面を結ぶ穴には金属の筒が入っており、吸い取り器によるハンダ吸引程度では、なかなか外れるまでにハンダを吸い込めない。
これは、間に層をさらに挟み、4層や6層にもなるマザーボードも同じこと。吸い取り器のほか、銅の網線の「ハンダ吸い取り線」を併用したり、熱を加えながら部品を引き抜くなど、テクニックも求められる。抜く際に力を入れすぎると穴の筒が一緒に外れてしまい、3層以上の基板なら、修復はまず不可能となる。
ちなみに筆者は「ハンダ吸い取り器」を使ってみたが、壊れたマザーボードの修理は結局あきらめた。技術のある人はぜひ挑戦してほしい。
ボタンを押してピストンが戻ったところ。再度使うには、手でピストンを押し込む
これが吸い込み口。意外に吸う力は強い
使い方は、プリント基板のハンダの場所を溶かし、そこに吸い込み口をつけてボタンを押すだけ。吸い込む直前までハンダごてをあてて、十分にハンダを溶かしておくことがポイント
基板から、部品を外してみる。これが吸い込み前の状態。ちなみにこの基板は、とある機器のもので、マザーボードではない
吸い取った状態。一気にハンダがなくなっているのがわかる
実際にはさらに少し熱を加えないと取れないことが多いのだが、無事に基板からコンデンサーを取り外すことができた
品名
購入価格
購入場所
ハンダ吸い取り器
210円
ダイソー
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URL
ダイソー
http://www.daiso-sangyo.co.jp/
(江須田)
2006/02/23 11:01
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