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メタルとブラックレザーの組み合わせがシンプルな腕時計 「TO」(ティー・オー)
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ティー・オーは短針と長針の関係が普通と逆さま。写真で10時12分頃となる
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100万円どころか、数千万円クラスの超々高級品までが市場を賑わす腕時計の世界。日本のプロダクトデザイナーの進出も著しい。すでに揺るぎない老舗となった日本の腕時計メーカーのセイコーやシチズンが、個性豊かな国内のプロダクトデザイナーの作品を、ブランドネームを隠して登場させている。
本日ご紹介する、プロダクトデザイナー吉岡徳仁氏デザインの「TO」(ティー・オー)もそんな人気国産腕時計の1つだ。通販サイトなどでは一時期売り切れが続く人気だったようだが、筆者は、よく立ち寄る丸ビル内の腕時計ショップ「アルキメデス・スパイラル」でごく普通に購入した。どうもネット上では「売り切れ」という言葉に必要以上に惑わされるパニック傾向が強いようだ。ネットで在庫が見あたらない時は、逆に街のショップを見てみる価値はありそうだ。
ティー・オーは、一見すると普通の腕時計に付きものの風防がないように見えるが、間近で見れば、外周の腕時計フレームの内側に円形の風防が少し外周より盛り上がる形で装着されているのがわかる。風防の内側には、真ん中が円形に窪んだ金属の丸い灰皿状の大きな円盤と、さらに内側に同心円の小さな円盤が重なって存在する。外側の大きな円盤の1カ所には短針のマーキングが施され、内側の小さな円盤上には長針のマークが刻まれている。
一般的には、短針はその文字の意味する通り、長針より短く、文字盤の外周付近には届かないのが普通であるが、ティー・オーはその辺りが一般的な腕時計と逆になっている。デザイン的に外周のマークが太く目立つようになっているため、まずそのポジションマークが指す時刻を見て、続いて内側のマーク(分針)を読む。最初は少し戸惑う可能性があるが、少し付けていれば慣れるだろう。
ティー・オーは約60gの軽量で、腕への装着感もほとんど感じない。使用する機会の少ないリューズは本体の下に隠れるように右側面にあり、真円のティー・オーのデザインをより効果的に見せている。本体とベルトのコンビネーションの違いにより、数種類のモデルが発売されているが、シルバーの本体とゴム質のブラックレザーベルトのコンビネーションがベストデザインに思える。
セイコーメイドの腕時計「ティー・オー」は、今後、多くのデザイナーズ・ウオッチが登場しても、決して古くはならない腕時計としてのベーシックモデルとなるだろう。
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時刻合わせのためだけにあるリューズは本体の裏側に押し込まれている
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比較的低価格で続々と発売される世界中のデザイナーズ・ウオッチ。左から、Lip Mach2000(仏)、ティー・オー(日)、ニクソン(米)
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商品名 |
購入価格 |
購入場所 |
ティー・オー シルバー×ブラックレザーモデル |
32,000円 |
丸ビル内 アルキメデス スパイラル |
■ URL
「TO」ニュースリリース(セイコーインスツル)
http://speed.sii.co.jp/pub/corp/pr/newsDetail.jsp?news=1190
(ゼロ・ハリ)
2006/01/31 11:04
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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