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ユニークな動作で芯を出すボールペン「クリックライター」
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プッシュが標準のボールペン世界にサンスターがチャレンジ
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ボールペンは、今から約60年くらい前にハンガリーで考案されたらしい。当初は油性ボールペンだけだったものが、その後、水性や中性(ジェルインク)など、インクの種類も増え、現在では、大きな市場となっている。
国内では、文具総合で有名なオート(OHTO)社が、1962年に鉛筆型ノック式ボールペンを考案・発売し、その後のボールペン市場のベクトルや標準仕様を方向付けることとなったのは有名な話だ。多くのユーザーが理解しているように、ボールペンの芯を出すメカニカルな動きは、そのほとんどがオート社のノック式に代表される「プッシュ動作による押し出し型」である。
一方、超廉価で世界的に有名なBIC社のボールペンでは、キャップを取り外す方法が一般的。現在でも多くのホテルの備品に使われているので、誰でも一度は見たことがあるだろう。また、キャップ式や「捻り型」のボールペンは、一部の高級ボールペンにも多く採用され、昨今のブランドモノのボールペンなどでは、これらの動作メカニズムの高級版と中性インクであるジェルインクの採用で、インクのボタ落ちやにじみのない豪華なボールペンを売り出しているメーカーも多い。
本日ご紹介するボールペンは、上述の、キャップを「外す」、頂上のボタンを「押す」、本体を「捻る」の、いずれにも属さない。しかし、そうした代表的動作の組み合わせでボールペンの芯を繰り出すメカニズムを実現している新種だ。サンスター文具の「クリックライター」と名付けられたドイツ生まれのボールペンは、自ら、「芯の繰り出し動作スタイル」を「Knock」、「Switch」、「Rotary」と命名し、それぞれを別のボールペンとして発売している。これら3種のボールペンのうち、最初の「Knock」は、40年前と同じメカニズムなので割愛する。
今回ご紹介するのは、その中でもユニークな動作の「Switch」と「Rotary」の2本だ。「Switch」は、鉄道のポイント切替操作や電源スイッチのような、軌跡が円弧を描くスライド操作で芯を送り出す。「Rotary」は、滑り止めカットの付いた円盤を親指でくるくる回す動作によって、芯の押し出しと、引き込みを連続して行なえる仕組みだ。重量はたったの11グラム、ホールド性も良く書き味も良い。
商品としては、キャップ式や本体捻り型も合わせ、計5種類の異なるメカのボールペンをセットにして「プレミアムパッケージ」として販売した方が楽しかったかもしれない。マーケティング的に見れば、その点だけが少し残念だ。
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グラマラスな姿を見ているだけでメモを取りたくなる?
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左のグリーンが「Switch」右のレッドが「Rotary」
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■ URL
サンスター文具
http://www.sun-star-stationery.co.jp/
クリックライター製品情報
http://www.sun-star-stationery.co.jp/date/popup/040_07.htm
(ゼロ・ハリ)
2005/11/14 10:51
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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