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酒席のお供に「Pivi」はいかが?

Pivi(右)と、ケータイ(V601T)で大きさ比較。なかなかコンパクト
 ケータイにカメラ。付いているのはもはや常識といえるレベルまで普及しているといって過言ではないだろう。新聞の読者投稿写真にもケータイで撮影した写真が使われるなど、「写真を撮る」という行為のハードルは如実に下がっている。しかし、どんどん高性能・高画素化が進んでいる割にはプリントされる機会は少ないように思える。撮った画像をメールで送る、あるいはパソコンに転送するまではしても、結局データのままで完結していることが多いのではないだろうか。とはいえその場でプリントしたいとは思っても、自宅ならばいざ知らず、出先でプリントできる場所といったらコンビニの複合プリント端末か、家電量販店やDPE店の店頭にあるようなプリンタに限られ、「どこでも」というわけにはいかないのが現状である。

 今回紹介する「Pivi」は、ケータイ写真を「どこでも」プリントしたいニーズに応える製品。といっても目新しいものではなく、以前当コーナーでも紹介されたチェキプリンターが発展したと言える製品だ。赤外線通信でデータを送って印刷するという方式こそ変わっていないが、画期的に変わったのは大きさと重さだ。コンパクトなボディと205g(電池・フィルム別)の重さは、鞄に忍ばせておいても邪魔にならない。動作も軽快で、画像転送が終わるとすぐにプリントが始まる。プリント後、画像が現れるまでに数分かかるものの、じんわりと画像が浮かんでくる様は、過去にインスタントカメラで経験しているはずなのに、驚きと楽しさがある。赤外線通信という点も手軽で、友人達に試しにプリントしてもらったが、新旧さまざまなケータイで問題なくプリントできた。

 画質は、「小型プリンタとしては」というエクスキューズは付くものの、かなり良い画質で、画面の後ろに小さく写っていた缶詰の銘柄が分かるほど。メーカー推奨の画像サイズは640×480ピクセルだが、最大2,648×1,536ピクセルの画像まで対応しており、かなり高精細なプリントが得られる。

 今回紹介したバージョンは、既に旧モデルとなり、11月下旬には新モデルが登場する予定だが、酒の席で場を盛り上げるのにもってこいだろう。合コンの席で取り出し、「赤外線通信の方法が分からない」と言う意中の相手にさりげなく手を触れて教えてあげたり、あるいは、イヤな上司の絡み酒が始まったら話題転換に取り出して……といった使い方はいかがだろうか。ただし、失敗した合コンの気まずい証拠写真が残ってしまったり、イヤな上司がプリントした子供の写真から延々と自慢話になったとしても当方はいっさい関知しないのでそのつもりで。


ケータイよりやや厚い程度 友人達にいろいろプリントアウトしてもらった。鮮やかなプリントが得られる

品名 発売元 購入価格 購入場所
Pivi 富士写真フイルム 8,900円 ビックカメラ



URL
  製品情報
  http://pivi.jp/


(ナカムラ)
2005/11/01 10:53

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