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愛用のポラロイド「SX-70」のレザー復元キット

ほぼオリジナルと同色、同型で安心してリニューアルできる
 ここ1年ほど、1970年代に発売され、現在は生産終了となっている「ポラロイドカメラ」にハマっている。ファインフォーカスのデジカメが普通になったせいか、逆に、ピントが合ってるのか合っていないのか、よくわからないポラロイドカメラ独特の柔らかい写真に妙に惹かれるのだ。

 ポラロイド方式の写真は、1970年代の初めに米国のランド博士が開発した歴史的名作「ポラロイドカメラ SX-70」でそのイメージを不動のものにした。堅牢な金属フレームを採用することで、携帯性と堅牢性を向上。薄っぺらな板状のモバイルスタイルから、立体的なカメラ形状へのカラクリのような拡張展開を可能にした。それだけに止まらず、多くのポラロイドカメラ愛好家に道具として長く愛されるために本革の化粧を施したセンスには脱帽だ。

 SX-70はユーザーの手にわたってから、すでに30年以上の年月が経過している。当初綺麗だった革も色褪せ、傷つき、ひどい物は部分的に剥げ落ちている始末だ。しかし、ポラロイド復活時代の今、その弱り切った本革の装飾をDIYで簡単に張り替えできるキットが超廉価で発売されている。

 キットには、オリジナルモデルでは用意されなかったユニークなカラーのレザーもある。が、やはり筆者は、一番デザイン的にマッチしていると信じて疑わない、発売当初のブラウンカラーのオリジナル忠実キットを注文した。

 SX-70に貼り付けられた現在の革は、同社の瓶詰め専用剥離剤(張り替え革と同時購入で200円)を購入すれば、こびり付いたような革や糊の残骸も魔法のように綺麗に剥がすことができる。また、貼り替え用の革は裏面に強力な糊がついているので、正確に位置決めをして本体に貼り付けないと取り返しがつかないことになる。

 実際の作業では、糊の面にアルコールをハケなどで塗り、一時的に粘着力を弱めて位置決めて貼り付けるのが望ましい。アルコール分が蒸発すると粘着力が復元するのだが、それまでの間なら多少の位置ズレは修正可能だ。自宅に薬用アルコールの見当たらなかった筆者は、マニキュアのリムーバーを綿棒の先に付けて塗ったが、なんとか代用できた。SX-70専用の張り替え材でリニューアルした筆者のポラロイドカメラは、あと10年は頑張ってくれそうだ。


歴史あるSX-70では革が本体にこびり付いている 専用の剥離剤とアルコールさえあれば完璧に仕上がる

商品名 価格 購入場所
SX-70用張り替え革 1,900円 Aki-Asahi.com



URL
  Aki-Asahi.com
  http://aki-asahi.com/


(ゼロ・ハリ)
2005/10/21 10:58

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