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超高級インナーヘッドフォンから廉価な大判ヘッドフォンへ
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径53mmのドライバーはインナーヘッドフォンに比べて強力
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数多くのMP3ミュージックプレーヤーが1万円を切る価格で販売される中、その再生音楽を聴くイヤフォンは1万円以上の高級品も多い。数万円を超えるモノも、東京ではかなり売れているという。かくいう筆者も、もちろんそのあたりは何個も購入・試用済みであるが、すでにオークションで消えたモノも多い。
超高級イヤフォン購入の動機は、音質なのか、見栄なのか、はたまた勘違いなのか、いまひとつはっきりしない。確かに音質は決して悪くはないが、ごく普通のオーディオショップで売られている数千円以下のモノに比較して、10倍も音質が良いか? と言われても頷けない程度の差だと思う。
筆者も妥当な価格性能比のシュア社「E2C」の後に、マーケティング戦略に乗せられて「E5C」を購入したお馬鹿の1人だが、確かに音質は良いみたいだが、明らかに「違う」という感じは理解できても、正直に言って「良いかどうかは自信がない」のだ。きっと良い耳を持つプロのオーディオ評論家は、この「違う」を「良い」と評価し得る何かのバックグラウンドや音感覚を持っているのだろう。
筆者はひとまず、猫に小判の無駄使いを極めたので、モバイルオーディオには別のアプローチをしようと心に誓った。古代オーディオの原則に則り、再生の終端装置にはサイズによるメリットを再度検討しようと考えたのだ。さっそく、自分のiPod Shuffleをポケットに入れ、秋葉原のオーディオショップ巡りへ。大型でそこそこ安いヘッドフォンを手当たり次第試してみた。
その結果、驚くことに、それらのどれをとってみても、筆者のE5Cよりスケール感やダイナミックレンジは上のような気配だ。これをどう判断するかは、ユーザーのバックグラウンドや真の要求が何かということでも異なるだろう。音質ではなく、絶対的な携帯サイズなら小さく超軽いインナーヘッドフォンだろうし、まず携帯サイズ、次に音質なら超高級インナーヘッドフォン、そしてとにかく音質一番、臨場感一番なら一般的なオーディオ装置のオプション商品である大型ヘッドフォンがお薦めだ。
筆者は、ブルースギターや1970年代のブラスロック、アートロック(古い!)などをモバイル環境で聞くことが多いが、オーディオテクニカの「エアーダイナミックヘッドフォン ATH-AD500」を越えるインナーヘッドフォンは、現在までのところ見当たらない。
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Shure E2Cとのサイズ比較
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iPodシャッフルとのペアはまりにもアンバランスだが……
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商品名 |
価格 |
購入場所 |
オーディオテクニカ
エアーダイナミックヘッドフォン「ATH-AD500」 |
1万円前後 |
秋葉原 石丸電気 |
■ URL
オーディオテクニカ「ATH-AD500」製品情報
http://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-ad500.html
石丸電気リリース:国内・海外製ヘッドフォン170台試聴可能
http://www.ishimaru.co.jp/news/00129.html
(ゼロ・ハリ)
2005/09/29 11:11
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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