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閃きのデザイン~ACMEの「SCALEボールペン」

金属ツールのようなイメージのユニークなボールペン

アイデアのベースは建築家用・三角スケールであることは間違いない
 「ACME(アクメ)」はハワイに本拠を置くデザイナーズブランドだ。その筋の関係者なら耳にしたことがあるであろう、ある程度著名なプロダクト・デザイナーが、ステーショナリーをデザインして商品化している。以前は国内ではほとんど見掛けることはなかったが、現在は新宿三越の地下に専門ショップがオープンしている。

 そんなACMEのステーショナリーラインアップの1つに日本人プロダクトデザイナー坂繁氏のデザインした「SCALE」と呼ばれるボールペンが仲間に加わった。ボールペンの機能を、一見冷たい金属質でシャープな「SCALE(定規)」に投影するときっとこうなるんだろうという面白いデザインだ。

 一般的な日本人の手のサイズとの対比では多少長さが長い感じがしないでもないが、SCALEと言う名称通り、外観だけを見れば、ボールペンというより三角柱の金属定規そのものだ。左右の指先で握って捻ると、ポケットクリップの付いていない一方の先端からボールペンの先がヌッと出てくる。時計の針方向に約240°回転することで、この定規が実はボールペンでもあることを主張する。

 実際の書き味はどうだろうか? 断面が正三角形であるということは、各頂点の角度は60度、かなり鋭角だ。正三角形が作り出すこの角度は、芯を繰り出すために「捻る」には最適の角度だが、人差し指と親指でホールドして、長時間文字を「書く」には不適当な角度のようだ。試しに、この原稿をパソコンではなく、ACMEのSCALEで書き出してみたところ、第2段落の終わりあたりで休憩が必要だと感じてしまった。手のあちこちが痛い。

 歴史の短い日本のデザインには、閃きに重きを置いて、形から入って作られたモノと、使い勝手に重点を置いて論理的にもよく考えられたモノの2つが在るように思う。本来なら完成形は、その両者を自然に組み合わせて作り上げられたモノであるべきだろう。「デザインはフィーリング」か、「デザインはロジック」か? 答えは1つではないだろうが、なかなか答えの出にくい疑問の1つだ。

 ACMEのSCALEは、持ち歩くインテリアとして考えた場合、人目を惹くことは間違いないだろう。暗闇で床の上に落としたSCALEを、うっかり踏んだりしない心がけも必要だ。運が悪いとしばらく片足をひきずるはめになるかもしれない。もちろん、SCALEの方は人間が踏んだ程度ではビクともしない。堅牢であることは確かだろう。


後ろ半分を捻ることでボールペンの先が出てくる 三角形の断面は長時間の筆記には向いていない

商品名 価格 購入場所
ACME SCALEボールペン 1万円強 新宿三越地下1階
ACMEショップ



URL
  ACME
  http://www.acme-jp.com/html/whats/index.html


(ゼロ・ハリ)
2005/09/28 11:09

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